「いい経験をしているなと」吉田優利はグリーン上で勉強中 毎週変わる芝は何種類?
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 presented by P&G 2日目(28日)◇ピナクルCC (アーカンソー州)◇6438yd(パー71) 【画像】吉田優利の笑顔が見たい 2日連続の「31」パットが悔しい。「本当にパッティングが良くなくて、2日間すごくストレスが溜まっちゃった」。77位から出た吉田優利は3バーディ、2ボギー「70」で終え、通算1アンダーで予選通過に1打届かなかった。 国内女子ツアーでは、本格参戦した2020-21年シーズンから平均パットのスタッツでトップ10から漏れたことがない。米ツアーでは今季13試合の出場でラウンドあたりの平均パット数が「29.69」で42位。「パッティングで流れを作るタイプだった」と、自分の武器が通用しない歯がゆさは、今週も消えなかった。
苦戦する要因のひとつが、ほぼ毎週のように種類が変わる芝にある。日本ツアーのグリーンは主流のベント芝と少々のコウライ芝のほぼ2種類だが、米ツアーでは今週のベントをはじめ、ポアナ、バミューダ、ブルーグラス…。さらにバミューダやベントでも様々な種類がある。「ほぼ一緒の日本が珍しい。毎週、良い経験をしているなと思います」と、ルーキーイヤーで経験値を蓄えている。
「ストロークもそんなに良いとは思っていない。入っていた時って、もっと何も考えなくても入っていた」と今週も惜しいパットが続いた。パーオン率77.77%(14/18)、フェアウェイキープ率84.61%(11/13)と悪くないショットをスコアにつなげられず、来季の出場権を得られる年間ポイントレース(レース・トゥ・ザCME)80位以内を目指す中、130位から順位を上げられなかった。
10月10日開幕の「ビュイックLPGA上海」から4試合のアジアシリーズは、出場人数が80人前後に絞られるため出場が難しい。次戦は11月6日開幕の「ロッテ選手権」になる見込み。それまでは日本ツアーで2、3試合に出場することも考えている。 「ショットは良い感触で振れる回数が増えてきた。あとはパッティング、しっかり入るところをイメージして打てれば」と、米ツアーで持ち味を生かせるゴルフを目指す。(アーカンソー州ロジャース/谷口愛純)