アラムコ、8月積みアジア向け原油調整金引き下げ-需要低迷の兆し
(ブルームバーグ): サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコは、アジア向けの全油種の調整金を2カ月連続で引き下げた。世界最大の原油輸出企業であるアラムコが自社の主要市場における需要低迷継続を予想していることがうかがえる。
アラムコは輸出を抑制しており、6月の海外向け出荷は10カ月ぶりの低水準となった。中東で続く地政学的リスクやハリケーン「ベリル」による米国の一部生産への打撃が懸念される中、北海ブレント原油は1バレル=85ドル強に持ち直している。
同社は主力油種「アラビアンライト」の8月積みの調整金について、1バレル=0.60ドル引き下げ、地域指標価格を同1.80ドル上回る水準とした。石油精製業者や商社を対象にした調査では0.90ドルの引き下げが予想されていた。
関連記事
原題:Aramco Cuts Aug. Crude Prices to Asia in Sign of Weaker Demand(抜粋)
--取材協力:Grant Smith.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Anthony Di Paola, Sherry Su