円は対ドルで151円台後半、200日線下回り売り加速－３カ月ぶり安値
（ブルームバーグ）： 23日の東京外国為替市場の円相場は１ドル＝151円台後半と、約３カ月ぶりの安値を更新。米国の長期金利の高止まりでドル買い・円売りが強い中、200日移動平均線（151円37銭）を下回ったことで売りが加速した。
大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、円は200日線を下回ったことでストップロスの売りも出ているとみられ、「今のモメンタムからして、もう一段の円安・ドル高はありそうだ」とみる。一方、円安が加速していることで「通貨当局からけん制が入りやすくなる」とも述べた。
米10年国債利回りは22日の海外市場で一時２ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）高い4.22％程度と約３カ月ぶりの高水準を付け、23日の時間外取引でも同水準付近で高止まりしている。米大統領選挙でのトランプ氏勝利期待や利下げ観測の後退が背景。
ＳＢＩリクイディティ・マーケットの上田真理人金融市場調査部長は、米長期金利は７月に円が161円台を付けた時の水準で高止まりしているとして、「米大統領選挙の影響がなくなるまで米金利は下がりにくく、ドルも売りにくい」と話す。
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Saburo Funabiki
