「小さな世界都市」目指し 各国の文化に触れ合う 飯田国際交流の夕べ【長野県飯田市】
地域に暮らす外国人と住民らが一緒に催しを楽しむ「飯田国際交流の夕べ」が15日、長野県飯田市座光寺のエス・バードであった。16カ国の外国人や地域住民らが参加し、伝統料理やダンスなどで各国の文化に触れ合いながら交流を深めた。 飯田国際交流推進協会が主催し、地域住民と外国人住民との交流、相互理解を深める狙いで32回目。「手をつなごう!小さな世界都市をめざして!」をテーマに、世界の料理が楽しめる「ワールドキッチン」、各国の歌やダンスが繰り広げられる「ワールドステージ」などを催した。 会場に各国のブースを設けて民族衣装を展示したり、母国の料理を振る舞ったり。参加者は各ブースを巡ってそれぞれの言語であいさつを交わすなどして各国の文化への関心を高めた。 ワールドステージには12団体が出演し、ダンスや空手演武、獅子舞などを披露。飯田日中友好協会日本語教室は華やかな衣装に身を包み、息の合った中国舞踊で魅了した。 運営にはボランティアスタッフとして高校生14人が参加。受け付けを担当した飯田風越高校国際教養科1年の生徒(16)は「外国の方と実際に話す機会はあまりないので貴重な体験ができた。この地域にこんなに多くの外国の方が住んでいるとは知らなかった」と語った。 同協会の三石高亜樹副会長(65)は「各国の文化を尊重し合い、国境を越えて交流することで飯田市が目指す『小さな世界都市』が実現する。今後も外国の方が飯田に住んで良かったと思えるような活動を続けていく」と話していた。 飯田市によると11月末現在、市内には31カ国2343人の外国人が住んでいる。