スペック最強は誰だ!? 日本代表、最新メンバー能力値ランキング3位。守備は最強なのだが…。所属クラブで不遇の理由は?
15日、サッカー日本代表は2026年のワールドカップ(W杯)・アジア最終予選第5戦目、アウェイのインドネシア代表戦で大量得点を奪い勝利した。これで4勝1分の勝ち点13。2位との勝ち点差は7となりW杯出場に大きく近づいた。誰が出ても点が取れる日本代表はまさに史上最強。そんな代表メンバーの能力値をランキング形式で紹介する。(成績、市場価値は11月17日現在。『transfermarkt』を参照)
3位:遠藤航(リバプール/イングランド) 生年月日:1993年2月9日 市場価値:1300万ユーロ(約20.8億円) 24/25リーグ戦成績:5試合0得点0アシスト 日本代表通算成績:66試合4得点4アシスト 所属先のリバプールでは苦しい状況が続いているものの、日本代表では絶対的な主将として君臨している遠藤航が3位にランクインした。 遠藤の持ち味は89.7という高い数値を叩き出した「守備力」にある。守備力と言ってもさまざまな能力がある。対人能力、インターセプトのための予測、ボール奪取力、スペースのカバー、味方を動かす声、などなど挙げたらキリがないが、遠藤はそのどれも高水準なレベルでこなすことができる。 特に、ドイツ時代にはデュエル王に輝いたことからも、対人能力やボール奪取能力は世界トップクラスであることを証明している。では、なぜ遠藤は対人能力に優れているのだろうか。それは速さと強さにあると考える。 速さというのは足の速さではなく、1歩目の出足の速さである。相手にプレッシャーをかける上で重要なポイントであり、その1歩目が遅れてしまうことで一気に形勢は逆転されてしまう。そして、その1歩目があるからこそ、球際でより高い強度(強さ)を発揮できるのだ。遠藤の「フィジカル」(88.7)が高いのはそういった理由から来ている。 一方で、「スキル」(74.4)は、中盤を本職とする選手の中ではやや低い数値となってしまった。この項目がまさにリバプールで序列を落としている理由とされているためだ。 遠藤もライン間でパスを受けることや、ターンをして前を向くことはできる選手なのだが、その後の局面を変えるパスや、自身での持ち運びという点においてはライアン・フラーフェンベルフに劣っている印象がある。 今のところ試合勘はそこまで影響していないが、シーズン通してこの状況が続くと、さすがの遠藤でも日本代表でのプレーに支障が出る可能性は否めない。刻々と近づいてくる冬の移籍市場は遠藤にとっては分岐点となるかもしれない。
フットボールチャンネル