【山口県高校総体陸上】中村(萩商工)100メートル圧巻の速さ 県高校総体陸上
10秒64の好記録
山口県高校総体(県高体連、山口新聞社など主催)は26日、山口市の維新みらいふスタジアムで陸上など10競技があり、陸上男子400メートルリレーは萩が41秒38の大会新記録で優勝した。 男子5000メートルは水津勇人(高川学園)、女子3000メートルは神田青葉(西京)が頂点に立った。男子100メートルは中村遥斗(萩商工)、同やり投げは藤井健心(下松)が優勝した。 水泳は最終日の競技があり、男子100メートル自由形は林睦己(高水)が制した。レスリングは男子の個人戦を実施。バスケットボールは男女の準々決勝まで行われ、男子は宇部工、豊浦、誠英、柳井、女子は徳山商工、下松、岩国、高川学園が4強入りを果たした。 サッカーは男子の2回戦があり、高川学園や西京などシード校が順当に勝ち上がった。 男子100メートルは中村遥斗(萩商工)の強さが際立っていた。準決勝で余力を残しながら自己記録(10秒62)に迫る10秒64の好記録。記録を狙った決勝はスタートで出遅れたものの2位に0・3秒の大差をつけた。 21秒20の自己記録を持つ200メートルを得意としており、100メートルでも後半の伸びが最大の持ち味だ。冬場は筋力トレーニングでパワー強化に努め、体重は一冬で3キロ増加。「一歩ずつ進んでいく感覚が昨年以上に出てきた」と手応えを感じながら高校最後のシーズンを迎えた。 この日の100メートルは予選、準決勝、決勝とも納得できるスタートはできなかったが、60メートルあたりから力強く伸びてくる走りで周囲を圧倒。ただ、優勝記録を確認した瞬間は悔しさを隠しきれなかった。 今年は100メートルは10秒30台、200メートルは20秒台を目標にしている。どちらも安定して出すことができれば、全国総体でも入賞の可能性がある記録だ。「全国総体は100メートルで決勝、200メートルは上位を狙いたい」と意気込んだ。