感情を前面に出す中日・小笠原慎之介のピッチングスタイル「なんであんなことやったんですかね」途中降板の悔しさ抑えきれず
◇2日 巨人1―2中日(松本) 感情を押し殺すことが日本人の美徳とも言われる中、感情を前面に出してマウンドに立つのが中日・小笠原慎之介のスタイルだ。2―1の7回。2死一、二塁で交代を告げられると悔しげな表情を浮かべた。ベンチでも右腕でイスをたたいてしばらく感情を抑えきれなかった。 ◆中日・小笠原慎之介を抱擁する大塚投手コーチ【写真】 「なんであんなことやったんですかね。最後まで投げたかったという気持ちはありましたけど」 幼い頃から憧れて中継を見ていた大リーグ。マイナーに落ちれば選手の扱いは大違い。プライベートジェットでの移動がバス移動に替わり、一試合一試合にまさに野球人生が掛かっている。 メジャーに好きな投手は多くいるが、その中でも印象に残っているのがカブスなどで活躍した右腕ザンブラーノ。投手にも関わらず高い打撃力だけでなく、感情を爆発させるキャラクターにひかれた。チームメートとも試合中にけんかをすることもあった”狂犬”。プレーの一つ一つに一喜一憂する姿がかっこよかった。 「中継ぎの皆さんに助けてもらうこともまたあると思う。きょうは後ろで投げてくれた投手に感謝します」。感謝の気持ちを持ちながら、感情を包み隠さないスタイルはこれからも続いていく。 (谷大平)
中日スポーツ