収納グッズを上手に選び、ものに囲まれていても心地いい、山藤陽子さんの片づけルール。
ものは少なくないけれど、快適な空間をつくる工夫を山藤陽子さんに聞きました。
収納グッズや家具を吟味して、見た目も機能も満たす部屋に。
山藤陽子さんの自宅は、生活の場であると同時に日々仕事をするアトリエと事務所でもある。 18畳ほどの部屋に仕事用の棚から食器棚、さらにベッドまでが共存。それでもすっきりしているのは“見せる”と“隠す”のメリハリをつけ、生活感を抑えているから。キャスター付きのものを多用するなど、場所や用途に合った収納グッズを上手に選んで活用しているのも印象的だ。 「収納用品はあちこちで買わず、なるべく同じものを揃えるようにしています。買い足しが楽だし、模様替えの際も場所を選ばず使い回しやすいんです」 片づけは好きなほう。ストイックにはなりすぎず、自分が「気持ちいい」と思うためにときどき部屋の中を見直しては、気になる箇所を整理している。 「歳を重ねると以前ほどテキパキと動けないこともありますが、その分、ものをなるべくシンプルに整理して、軽やかに暮らしたいなと。部屋は頭の中と同じ。きちんと片づいていれば、思考もクリアになる気がしています」
キャスターをつけ出し入れをスムーズに。
山藤さん宅で大活躍のキャスター付き収納。洗面所にも無印良品のキャスター付きボックスを並べ、タオルや化粧品、掃除道具などをしまっている。
「出し入れも、周りの掃除もしやすいのが魅力。使いやすい場所や人目につかない場所にさっと移動できるのも便利です」
場所を限定してお気に入りをディスプレー。
生活感のにじむものはなるべくしまいこむ一方、目に心地いいものは美しく見せる収納に。古道具店で買ったガラスの食器棚には「日常使いしている器の1軍を入れています」。部屋のあちこちに飾らず、場所を限定することで空間にメリハリがついてすっきりする。
外に出すものや収納ケースは色を絞る。
よく使うものは外に出したり、出し入れしやすい収納ケースに入れているが、その際は色数を絞るのがルール。「たとえばキッチン道具を買うときは白、黒、ステンレス、ガラスのうちのどれかに決めています。色が揃っていれば、外に出ていても目にうるさくありません」