日米で交渉が難航している「思いやり予算」ってそもそも何?
来年度以降の「思いやり予算」は減額するか?
現行の特別協定は2015年度までのもので、現在、日米両政府は来年度以降の「思いやり予算」をめぐり交渉している。日本側は安保関連法が成立したこともあり、減額を求めている。集団的自衛権の行使が可能になったことで、これまでよりも同盟国としての軍事的負担が増したと考えられるためだ。一方で、中国をにらみアジアへの戦力集中をめざすアメリカは、日本での米軍駐留経費が増大することには抵抗するとみられる。日本側が今年度負担している「思いやり予算」は、1899億円にのぼる。同盟国としての日本の軍事的な役割の拡大が、これまで負ってきた経済的な負担の減額につながるのか、交渉の行方が注目される。 (安藤歩美/THE EAST TIMES)