「現状を知って」 在日クルド人の写真展開催 川口で15、16日
今回の写真展では過去2~3年の間に撮影した作品が中心で、日本語習得のために熱心に勉強する姿や新年を祝う祭り、多くが従事しているとされている解体現場での仕事、結婚式、小学校での入学式など多岐にわたる。川口市や蕨市内で行われた特定の外国人の排斥を訴える街宣の写真も今回初めて出展した。 鈴木さんは5月に街宣の様子を取材。現場やSNSなどでやまない偏見を目の当たりにして「一部の情報に扇動されて(偏見が)増長しているように感じることがある」と表情を曇らせる。施行された改正入管難民法によって身分上の不安定さが増している中で、「せめて偏見はなくしたい」と写真展への期待を話した上で「特定の写真だけでなく、全ての写真とその説明を自分の目で見て、読んでもらい彼らの現状を知ってほしい」と真剣なまなざしで訴えた。 ■写真展「クルド人の今とこれから」 県産業技術総合センター多目的ホール1(川口市上青木3―12―18)で15、16日の2日間。午前10時~午後4時45分。入場無料。16日午後2時からは鈴木さんのトークイベントも実施予定。問い合わせは在日クルド人と共に(電話048・400・2267)へ。
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