懲戒処分の指針にありませんでした…"いじめ対応" 項目に追加「把握しながら適切な対応とらない教職員 免職や停職」札幌市教育委員会 中1女子生徒の自殺で
いじめ被害を訴えていた札幌市の中学1年の女子生徒が2021年に自殺した問題で、札幌市教育委員会は、教職員の懲戒処分の対象に「いじめ対応」の項目を新たに設けました。 新たに項目が設けられたのは「学校職員の懲戒処分に関する指針」です。2月26日に開かれた教育委員会会議で正式に決まりました。 教職員がいじめを把握しながら適切な対応をとらなかったり、いじめに加担または助長したりして、重大な事態を招いた場合、免職や減給とすることを明記しました。 女子生徒の自殺を巡っては、女子生徒から自殺をほのめかす言動があったにも関わらず、当時の担任がいたずらとして処理。職員間で共有しなかったなど、組織的な対応を怠ったとして、当時の小学校の校長ら8人が懲戒処分を受けました。 しかし、これまでの指針にはいじめに関する項目がなく、今回改正されました。 札幌市の秋元克広市長は2月26日の会見で「これを機にいろいろなサインを見逃さない体制をしっかりつくっていくことが重要。今後の再発防止に向けて市全体として徹底していきたい」と話しました。 新たな指針は4月から適用されます。
UHB 北海道文化放送
【関連記事】
- 【北海道の天気 2/27(火)】3月はライオン…!?3月最初の週末は、今季最強寒気がスタンバイ 猛吹雪・暴風のおそれ
- 10階建てマンションで火事 「5階から煙が出ている」住民から通報…消防車など20台出動 40代とみられる男性が死亡
- 受験生全員314人分のメールアドレス流出 誤ってCCに張りつけ一斉送信―"合格発表"方法を説明する際に…北海道旭川市の私立高校「旭川志峯高校」
- 【続報】5分間に次々と…コンビニ店員3人を死傷 執拗な犯行には強い殺意か 身を守るにはどうしたら?“死角”なくす防犯カメラ設置や訓練で対策
- 外国人観光客の急増で"路線バスに乗れない"市民続出 札幌市長「想定外…対応議論しなければ」 具体策は見えず 北海道