ヤンキーがピュアだと萌える法則?「佐原先生と土岐くん」のまっすぐ想って想われる純粋な2人の恋に悶絶!
パッと見、怖そうなヤンキーが実は繊細でピュアだとわかった瞬間、萌える人は多いのではないだろうか。見た目も繊細な人がピュアであるより、ギャップによる振り幅で萌えが増幅するというもの。ドラマ「佐原先生と土岐くん」はそんなピュアなヤンキーがふんだんに萌えを提供してくれる青春ラブストーリー。本記事では、6月7日(金)からBlu-ray-BOXが販売開始となるドラマ「佐原先生と土岐くん」の萌えポイントに注目しながら、その魅力を紹介する。 【写真を見る】見かけによらずピュアでまっすぐなヤンキーの土岐にキュン! ■喧嘩ばかりのヤンキーが、イケメン教師にまっすぐ恋をしていく 本作は、岐洲匠と、ダンス&ボーカルグループ「WATWING」の八村倫太郎がW主演を務める、鳥谷コウ原作の同名BLコミックの実写ドラマ。監督は映画『喝風太郎!!』(19)やドラマ「ゲキカラドウ」シリーズを手掛けた柴田啓佑が担当し、岐洲演じる体育教師の佐原一狼と、八村扮するピュアなヤンキーの土岐奏による、もどかしすぎる恋愛が描かれている。「さはとき」の愛称を持ち、2023年12月から2024年2月まで放送された際も好評を博した。 金髪で血の気の多いヤンキーの土岐は、しょっちゅう不良たちに絡まれてはそれに受けて立ち、ロクに授業にも出ずに喧嘩をしては、教員室に呼び出されて説教をされる日々。そんなある日土岐は、頭ごなしに説教するわけでなく、ちゃんと自分に向き合ってくれた担任のさわやかイケメン体育教師、佐原先生に恋してしまう。「佐原に会いたい」、それだけの思いで学校に通うようになり、土岐は佐原のことをもっと知りたい、気を引きたいとまっすぐに突き進んでいく。 ■好意がだだ漏れ&表情豊かな土岐のピュアさ 冒頭で述べたように、ピュアなヤンキーはそれだけで萌えポイントが高い。強面で乱暴そうな人物が実は繊細で心優しいと、期待値を低めにしていただけに余計に心揺さぶられる。見た目とのギャップも逆に可愛いとさえ思えて、キュンキュンとさせられてしまうはず。本作に登場する土岐は“ピュアヤンキー”の頂点に君臨すると言っても過言ではないほどのピュアなキャラクター。売られた喧嘩は無視することができずにすぐに応戦してしまうという喧嘩っぱやい彼だが、そんな単純さもピュアなところ。そして、問題児としてしか扱ってこなかった周囲のなかで唯一、自分の中身を見てくれた佐原に恋をする。ここでも土岐はひねくれておらず、ひな鳥が親鳥に懐くように「好き」という感情をまっすぐに向ける姿はまぶしいほどにピュアで、観ているほうも土岐にハートを鷲掴みにされる。 土岐は好きとなったら佐原に会いたい一心でサボらず学校に通う猪突猛進さを見せ、勉強もやる気を出すというストレートな思考と頑張り屋さんなところも愛らしい。そんな彼は佐原のことで喜んだり、焦ったり、落ち込んだりと忙しいが、感情がそのまま言動に出ていて表情もくるくると変わる。観ていて楽しくなってくるほどで、感情を隠さない純粋さが、とにかくかわいらしく微笑ましい。 佐原への好意もだだ漏れ状態の彼は周囲に気づかれてつっこまれてしまうが、それでも隠すことなどせずに「好きなもんは好き。それのなにがいけねぇんだ」とまで言い放つ。どこまでもピュアで一途な土岐にズキュンとやられて、思わず彼の恋を応援したくなってしまうのだ。 ■恋愛にトラウマを抱えつつも土岐の想いを真正面で受け止める佐原 土岐のストレートな好意を全身で浴び続ける佐原も、土岐が好きになるのが納得できる外見も中身もイケメンな教師。ヤンキーな土岐とさわやかな佐原が楽しげにやりとりしているのを観ているだけでも心が浄化されるよう。学園ものらしく文化祭での「白雪姫」の公演シーンでは、土岐と佐原のハプニングキスも登場!しかも土岐は、クラスの出し物でいつもの金髪を黒髪ロングに変えた白雪姫という、こちらまでドキドキとさせられるほどかわいらしいルックに変身。そして佐原は体調を崩した生徒のピンチヒッターで王子様役に…。キスのフリだけのつもりが、佐原が足をすべらせて実際に唇が触れ合ってしまうのだが、そんなお決まりのパターンでも鼻白むことなくキュンキュンできてしまうのは本ドラマがピュアな魅力を満載させている証拠でもあるだろう。 佐原が土岐の気持ちをないがしろにしたり、からかったりせずにきちんと真摯に向き合っているのが伝わるところも、このドラマを安心して観ていられる要素の一つ。土岐のピュアさが尊重されている姿勢にホッと安堵感を覚えてうれしくなってしまう。ただ、佐原は平然と土岐の気持ちを受け入れはしない。教師という立場であるからというのはもちろんだが、佐原は過去にトラウマがあり、恋愛に臆病になっているのだ。それでも、土岐は駄々をこねたり急かしたりすることなく、佐原が前に進めるように後押しして見守る。まっすぐなだけでなくピュアで繊細な土岐だからこそ、佐原の気持ちに寄り添うことができる様子に感動すら覚える。 生徒で年下である土岐のほうが、大人で教師の佐原を大きく包みこんでいる姿が頼もしい。時には守る側と守られる側の立場を逆転させながら恋の行方が繰り広げられていくのも本ドラマの見どころ。土岐のまっすぐなピュアさは脆くてか弱いものでなく、強く寛大なものだと感じられてより深く胸に刺さる。その揺るぎないピュアさに手放しで萌えることができるのだ。 ■ときめくだけでなく、佐原&土岐の絆が胸熱! ピュアなヤンキーの土岐がかわいくてかっこよく、佐原先生との恋愛にときめきだけじゃなく胸を熱くする感動も感じさせてくれる「佐原先生と土岐くん」。観ているほうも清められてしまうほどの“ピュアパワー”にぜひ触れてみてほしい。 文/牧島史佳