Sトレーディング、スギ薬局で専門医監修サプリ展開 機能性表示食品も視野
スギ薬局グループのSトレーディング(愛知県大府市)は、Tomorrow Medical(東京都千代田区)と共同で、予防医療領域のサプリメントを開発、今年1月より専門医監修サプリメントシリーズ「d'fine(ディファイン)」として全国のスギ薬局で販売している。5月末に、第2弾となる製品を上市した。 Sトレーディングは、スギ薬局グループとして2020年に設立。国内外に向けた卸売、貿易、商品開発、マーケティング支援のほか、eコマースを担う事業会社だ。今回、共同商品を開発したTomorrowMedicalは、医療コンサルティング事業およびサプリメント事業を展開。新規事業開発支援や協業での事業開発を推進しており、サプリメント事業では、専門医・専門家が監修する、根拠のあるサプリメントの企画開発を行っている。 両社では、予防医療領域の重要性に着目し、3年前にサプリメントの共同開発を企画。「健康な毎日をサポートしたい」との観点から、Tomorrow Medical側による医師ネットワークの全面協力により、専門医の各先生が監修し、「健康」「原料」「品質」の3点に拘った専門医監修サプリメントシリーズ「d'fine」が誕生した。 1月に上市した第1弾のラインアップは、「ミネラル&ビタミン」「コラーゲンペプチド」「NMN5000」「ユーグレナグラシリス」の4品。5月末には、シリーズ第2弾として、「乳酸菌&酪酸菌」「DHA&EPA」「クワンソウ」の3品を追加した。全国のスギ薬局および監修医のクリニックで販売している。 今後の販売戦略については、「スギ薬局のサプリメントシリーズにはない予防医療領域のサプリメント企画を意識して開発しており、順次ラインアップ追加というよりは、消費者の声を基に、改廃しながら拡充していく」(Sトレーディング商品調達部・神谷貴雄氏)としている。なお、第2弾で上市した「クワンソウ」については、「有用成分であるオキシピナタニンは、2021年に安定的かつ大量抽出が実現したばかり」という。 シリーズの発売以降、国内はもとより、シンガポールや香港、モンゴルなど海外からの引き合いも増えている。「サプリメントは各国でレギュレーションが異なるため、ケースバイケースで対応しているが、徐々に実績が増えている。越境EC関連の引き合いもある」(同)としている。 機能性表示食品も複数品届出中。今後は、「d'fine」ブランドの認知度強化に力を入れていく。