Hey! Say! JUMP伊野尾慧「新しいことって人生を豊かにしてくれる。でもミュージカルは本当に大変!」
ドームツアーではファンへの感謝を再確認
ーーHey! Say! JUMPの活動は、いよいよ17年目を迎えています。ドームツアー『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2023→2024 PULL UP!』は大成功のうちに終わりましたが、今ツアーの構成や演出で中心になったのは、前回同様に有岡さんと知念さんですか。 伊野尾 そうそう、そのふたりを中心にやってたね。ペンライトをみんなで消すみたいな演出もね。あそこは大ちゃんがやりたかったことがすごく色濃く出ていたんじゃないかな。そこに関しては、最初は割とぼんやりとしたビジョンだったから、みんなも「大丈夫かな?」っていうのがあったけど、そこを周りのスタッフさんが肉付けというか、形にしてくださっていって。 そのポイント、ポイントで大ちゃんもまた意見を出して……「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」って軌道修正して。そんな感じだったから、結果よかったんじゃないかなと思う。 ーー伊野尾さんは以前、「意見を出す人が多すぎると、面白いものができにくくなる」という主旨のことをおっしゃっていましたが、今回もある程度は「やりたいことのある人に任せる」という感じだったのでしょうか。 伊野尾 そうね。ライブの打ち合わせっていろいろな人が関わっているから、誰かがやりたいと言ったものが、いろいろな人の意見が入ってくることで「平ら」にならされて、普通になってしまうことが結構多いと思うんだよね。それはそれで大切なことなんだけど、僕はなるべく「平ら」にならないように、ちょっと変わったことを言い出す人を応援する、みたいな気持ちでやってるね(笑)。 ただ、自分に関してはね……。なんていうか、結局人から出てくるアイディアって、ある程度決まっていて、あとはもうその繰り返しじゃないかと思っていて。僕の場合も、自分が20代のうちに楽曲とか、ライブに対して出したアイディアはあったけれど、それらはもう全部出して、出し切ったものだと思ってる。 もちろん、小さく「こっちはこうしたほうがいいんじゃないの」っていうちょっとしたアイディアはあるけど、もう自分からはそんな革新的なアイディアは出てこないと思う。わからないけどね。 ーー振り返ると、今回はご自身にとってどんなツアーだったのでしょうか。 伊野尾 本当にファンの方たちへの感謝が強かったかな。やっぱりドームであれだけの回数ができるって……追加公演までさせていただいてね。これは当たり前のことじゃなくて、そこに足を運んでくださるファンの皆さんがいらっしゃって初めて成り立つことですから。それが強く感じられたライブだったと思います。グループの意識はきっと……同じじゃないかと思いますね。薮も泣いてたしね。