【宝塚歌劇団星組トップスター・礼真琴】アルバム発売記念!単独インタビュー
宝塚歌劇団・星組トップスターの礼真琴(れいまこと)さんにVOCEが単独インタビュー。9月9日に発売されるアルバムについてお話を伺いました! 〈画像で見る〉礼真琴さんのインタビューショット全部見せ!
聞いてくださる方の背中を押したい
VOCE 今回は全曲J-POPのカバーアルバムということですが、どんな基準で曲をセレクトされたんですか? 礼真琴さん(以後礼さん) まず最初は、メロディがささるもの、好きだと思うものを並べてみたんです。そうしたら、50曲くらいあって! その中から曲に込められているメッセージ性を考えながらさらに絞っていきました。「聞いてくださる方の背中を押したい」「みんなが抱えているわだかまりみたいなものに共感したい」……そうやって考え抜いた“選ばれし10曲”です。 VOCE 全10曲、全て聞きごたえがありました! 礼さん 全員元々大好きなアーティストさんばかりです。でも曲を歌わせていただくにあたり、「このアーティストさんと言えばこの曲だよね」というのではない曲をあえてピックアップしたいなって思って。 VOCE はい、ある意味意外な選曲でした! 礼さん タイトルだけ見ると「誰の曲だろう?」と思うかもしれませんが、アーティストさんは皆さんご存知だと思います。宝塚歌劇を応援してくださっている方々にも、こんな素敵な曲があるんだ、と感じていただけるとうれしいですし、アーティストさんのファンの方々にも「宝塚ってどんなところかな?」と思ってもらえるきっかけにしてほしいと思ってつくったアルバムです。 VOCE アルバムのタイトル「REACH」に込められた思いは? 礼さん 私の想いに繋がるワードは何だろうと考えたんです。宝塚とそうじゃないところを繋いでいく架け橋みたいなイメージ、想いが届くよう希望を込めてつけました。 VOCE 一番思い入れがある曲は……全てかもしれませんが、強いて言えば?? 礼さん うーん、やはり1曲目のAdoさんの『ギラギラ』ですかね。2021年のコンサート『VERDAD(ヴェルダッド)!!』をさせていただいたときに歌ったんですけど、そのとき宝塚ファンの反響がすごかったんですよ。宝塚でAdoさんを歌う衝撃と、これをきっかけに「Adoさんを好きになりました!」と言ってくださる宝塚ファンの方もたくさんいらして。そのときに可能性が広がった感覚があったので、この曲はもう一回フルでちゃんと歌いたいなって思ったんです。 VOCE この曲で好きなフレーズや歌詞はありますか? 礼さん この『ギラギラ』のストーリーって、自分に対してネガティブな物語なんですよね。その中で、でもある意味開き直って突き進んでいく強さみたいなところが大好きなんです。「正直言って私の顔は、そう神様が左手で描いたみたい」とか、宝塚では絶対歌わないような歌詞が散りばめられている。でも「スパンコールの瘡蓋で身を守る」って歌詞もあって。もしかして自分もスパンコールで何かを守ったりしているのかな、などと考えさせられた曲です。そしてぎらついていたいという姿勢が好きですね。 VOCE では、一番難しかった曲は? 礼さん 全体的に英語に苦しみました。私、何も考えずに英語のコーラスが入る曲を選んでしまう節があるみたいなんです。レコーディングしてくださった方が流暢な英語を話される方で、英語の発音も教えてくださり、できるだけ本家に近づけたいと頑張りました! 歌の練習ではなく、英語の練習が始まるっていう時間が結構ありましたね。 あと、YOASOBIさんの曲は普通に難しい! テンポも速いし、音もコロコロ変わるし、音の幅も果てしない。それがYOASOBIさんの魅力ですよね。
【礼真琴さん・プロフィール】
礼真琴(Makoto Rei) 東京都出身。2009年宝塚歌劇団入団。宙組公演『薔薇に降る雨/Amour それは…』で初舞台、その後星組に配属。若手時代から歌・ダンス・芝居と全てにおける実力で注目を集め、2013年の『ロミオとジュリエット』で新人公演初主演。その後も3度にわたって新人公演主演を務め、2014年の『かもめ』でバウホール公演初主演。2019年10月、星組トップスターに就任。2025年1月18日から21日まで、現役タカラジェンヌとしては3人目となる日本武道館でのコンサート「礼真琴 日本武道館コンサート『ANTHEM-アンセム-』」が開催される。 Edited by 三好 さやか
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