高級車『ジャガー』に乗り…元整備士の男「急発進ではねた母子が頭を強打し死亡」生々しい現場写真
「私の不注意で、亡くなった2人の未来を奪ってしまいました。大変申し訳ございません」 高級車『ジャガー』が…元整備士の男「急発進ではねた母子が頭を強打し死亡」生々しい現場写真 法廷で、被告は声を絞り出し遺族へ謝罪した。 6月27日、歩道を歩いていた母子が車にひかれ死亡した事故で過失運転致死の罪に問われている元整備士・漆原宏太被告(51)の初公判が東京地裁で行われた。黒のスーツに身を包んだ漆原被告は、終始うつむきがちだったという。 「事故が起きたのは昨年12月です。当時43歳だった母親と6歳の娘さんが犠牲になりました。漆原被告は起訴内容を認め、『アクセルとブレーキを踏み間違えました』と事故原因について供述しています。母親の夫で娘さんの父親である遺族は、弁護士を通じて『しっかりと罪に向き合って償ってほしい』と述べました。 検察側は『遺族の喪失感や絶望感はさっするに余りある』『実刑による徹底した矯正教育が必要』と禁錮5年を求刑。一方の弁護側は『(被告は)事故と向き合い深く反省している』とし、執行猶予付きの判決を求めています」(全国紙司法担当記者) 『FRIDAYデジタル』は事故直後の生々しい現場や、漆原被告が移送される様子などを撮影していた。母子の命が失われた痛ましい事件を振り返りたい――。 ◆「夫や娘さんが目の当たりに」 昨年12月26日の夕方5時過ぎに事故は起きた。場所は東京都杉並区高井戸東の自動車整備工場。歩道を歩いていた近くに住むイラストレーターの女性Aさんと娘で小学1年生の女児Bさんが、工場からバックで出てきた英国の高級車『ジャガー』にはねられ亡くなったのだ。 「『ジャガー』を運転していたのが漆原被告でした。車は顧客から工場へ車検に出されていたそうです。現場にブレーキ痕はなく、当時の警察の捜査では時速25kmから30kmで急発進。 AさんとBさんをはね、片側2車線で幅約11mの道路を突き切り対向のガードレールに衝突し、歩道に乗り上げ停止したようです。漆原被告は、その場で警視庁高井戸署の警察官に現行犯逮捕されました」(全国紙社会部記者) 通報を受けた消防隊員が駆けつけると、Aさんを車の下で見つけ、Bさんは道路の中央付近で倒れているのを発見。2人は頭やお腹を強打し、その場で死亡が確認された。死因はAさんが多発外傷、Bさんが頭部外傷だった。 「AさんとBさんは自宅へ戻る途中だったようです。数m後ろにはAさんの夫と、別の娘さんが歩いており事故を目の当たりにしたとか。車の後部は大破し、事故の衝撃の強さを物語っていました」(同前) 本誌カメラマンが逮捕直後の漆原被告を撮影すると、淡々とした様子で高井戸署から移送されていた。事故現場は生々しく、車が衝突したガードレールがグニャリと大きく歪曲。亡くなった母子を悼み、多くの花やジュースなどが供えられていた。 判決は7月19日に言い渡される予定だ。
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