午後3時のドルは一時159.94円まで上昇、2カ月ぶり高値
Shinji Kitamura [東京 24日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の終盤と変わらずの159円後半で取引されている。特段の手掛かりはなかったものの円が弱含みやすい地合いは変わらず、ドルは一時159.94円まで上昇し2カ月ぶり高値を更新した。 ドル/円は週初から高値圏で底堅い展開となった。全般は小動きだったものの「値動きが鈍ると、金利差狙いの買いが下値で入りやすくなる」(FX会社関係者)という。「テクニカル的に円売りが出やすい」(国内証券)側面を指摘する声もあった。 円は対ドル以外の通貨に対しても軟調で、この日は英ポンドが202円前半と一時16年ぶり高値を付けたほか、ユーロもは170円後半と4月に付けた史上最高値まであと1円弱に迫った。 一方、スイスフランは178円後半と史上最高値圏で、NZドルは97円半ばと38年ぶり高値圏で、ともに上昇が一服となった。 ドルが、4月に円買い介入が行われたとみられる34年ぶり高値の160円台に接近してきたことで、市場では上値を買い上がる動きが緩やかになる可能性を指摘する声が出ていた。「ドルの上昇ピッチが緩慢なためすぐに介入というムードではないが、念のため警戒して押し目買いに回る向きが増えている」(邦銀ストラテジスト)という。 通貨オプションのドル/円の予想変動率(インプライド・ボラティリティー)は1カ月物が8%後半と前週末の8%前半から小幅に上昇した。4月下旬の円急騰前は10%超だった。 ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 159.70/159.73 1.0697/1.0701 170.86/170.90 午前9時現在 159.89/159.91 1.0686/1.0690 170.88/170.92 NY午後5時 159.79/159.82 1.0691/1.0695 170.86/170.90