青森県職員の無罪確定/不同意わいせつ、地検が控訴断念
電車内で青森県内の女子高校生にわいせつな行為をしたとして、不同意わいせつの罪に問われた八戸市多賀台2丁目、地方公務員の男性(48)を無罪とした青森地裁八戸支部判決について、青森地検は20日、控訴を断念したと発表した。地検は理由を明らかにしていない。同日が控訴期限で、無罪が確定した。 6日の判決で同支部は、女子生徒が記憶する犯人の特徴が「それなりにありふれたもの」だったと判断。複数の写真から犯人の顔を探す「面割り」捜査などの一連の過程の中で、「犯人と間違えられた合理的な疑いが残る」と結論づけた。 男性の弁護人は、20日の東奥日報の取材に「無罪が確定すれば、刑事補償請求と費用補償請求を行う」との意向を示した。女子生徒への損害賠償請求はしないという。 県によると、男性は地方公務員法に基づき起訴休職中。