「性の対象にするの止めない?」京都市の地下鉄の“美少女アニメイラスト”に嫌悪の声も寄せられる批判「一体何に発情してんだ?」
《日本を外から見ててひと際『異状だな』と思うのがこういうの。たとえ二次元であっても、中学生や高校生ぐらいのキャラを性の対象にするの止めない? そしてそれを堂々と公共の場に出すのも止めない?公共の場には子供も女性も、観光客もいるからね?》 【画像】「性的だ」と物議を醸したラッピング車両 9月9日、アニメのヒロインのイラストが張り出された地下鉄車内の画像とともに、Xに投稿された文章が物議を醸している。 「投稿された写真は、京都市を走る地下鉄烏丸線のラッピング車両の車内を撮影したものと思われます。海外在住だという投稿者が今回、『性の対象』と問題視しているのは、KADOKAWAスニーカー文庫から刊行されているライトノベルで、マンガアプリ『マガポケ』に漫画が連載されている、学園ものの恋愛ラブコメ『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(通称ロシデレ)』のイラストで、車内には、同作に登場する女子高生ヒロイン、アーリャなどのイラストが貼られているようです。なお同作は、2024年7月からTOKYO MXなど複数の局でテレビアニメも放送されています。 ラッピング車両自体は、9月21、22日に京都市内で開催される『京都国際マンガ・アニメフェア2024』の宣伝を兼ねているようです。 投稿者が指摘するのは、電車に乗り降りする際のドアのところに大きく貼られたアーリャのイラストで、制服姿のアーリャが髪をかきあげるような仕草の、いわゆる“萌え”系のイラストとなっています」(アニメライター) このポストは現時点で588万回超えのインプレッションを記録している。X上には、“性的だ”といいう指摘に共感する声もある一方、 《このイラストのどこが「性の対象」なんです? 私には普通の女の子のイラストにしか見えないんですが…》 《Netflixで、13歳以上推奨でアニメ配信されていたので、ちょっと見てみましたが、ハイティーンが主人公の楽しい学園ドラマという印象でした》 《漫画やアニメのキャラクターが掲示されているだけで「性の対象」と言う事自体が認識としておかしい。全裸姿とかせめて下着姿だっていうなら別だけど。あんたこそ一体何に発情してんだ?と言いたくなる》 といった声も上がっている。 「こうした、公共の場における“萌え絵”はたびたび話題になっていますね。2022年11月には、対戦型麻雀ゲーム『雀魂』と、テレビアニメ『咲-Saki-全国編』のコラボポスターが大阪駅構内に掲示され、バニーガールや水着などの衣装を着たキャラクターに対して、立憲民主党の前衆議院議員・尾辻かな子氏が《2022年の日本、女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか……》と非難。SNS上で賛否が沸き起こり、炎上騒ぎとなりました。 また2020年2月には、『ラブライブ!サンシャイン!!』の主人公が『西浦みかん』のPR大使に就任。イラストで描かれたスカート越しの股間のVラインが批判されました。 しかし、こうした過去の例と比べて、今回のラッピング車両のイラストは、取り立てて登場人物の露出が激しいわけでもなく、キャラクターが性的なアピールをしているようには見えません。それだけに、海外在住だという投稿者の指摘を『過剰な反応』と感じた人も多かったようですね。ただ、何をもってして性的かどうか、そしてどんな広告なら公共の場でもふさわしいのかは、常に社会的に議論され変化し続けるもの。また数年後には違う基準で“セーフ”と“アウト”について語られるのではないでしょうか」(同前) 激怒する人も“デレる”人も、冷静に議論してほしいが……。