地震との二重災害に苦しむ住民 一方で「負けない」地域のスーパーも 能登豪雨から1ヵ月
2度にわたって、住まいを追われることとなった住民。 避難所で過ごす邑田直さん 「団地の規模が大きいので、(避難所にいるのは)大体年内って。嫌ですね。仮設ができてこっちに来て、またやられました」 現在も434人が今も避難所での生活を余儀なくされています。 邑田直さん 「母ちゃんが豪雨の次の日入院したので、この辺なら近いなと思って。どこか遠い所に行く話も合ったけど、ここにいさせてくださいと」 県は新たな仮設住宅の建設を始めましたが、完成には3か月以上かかる見通しで、住民が落ち着いて暮らせるようになるのは、まだ先になる見込みです。 また、ライフラインへの影響も長引いていて、16日時点で輪島市で598戸、珠洲市で414戸が断水しているということです。 珠洲市の仮設住宅に住む住民「(地震と豪雨で)まだ苦しめるかと思います。9ヵ月たった時にこの間大豪雨がありまして、その時もうみんな心折れてしまいまして」 ■炊き出しボランティアで活躍の4歳の男の子 「ばあばも頑張らないと」地元の人を元気に 一方、復旧に向けた明るい兆しも見られます。 地域で唯一のスーパーマーケット、輪島市町野町の「もとやスーパー」は、昼時には多くの住民の憩いの場となっています。 住民 「地元には必要な買い物ができる場所なので、すごくありがたい場所。その場所に知っている方も来るので、またお話できてすごくうれしい場所」 9月の豪雨では近くを流れる鈴屋川が氾濫し、2メートルの濁流が店の中まで押し寄せました。泥は店一面を覆いつくし、壊滅的な被害を受けます。 こうした中、もとやスーパーを支えてくれたのが地元の高校生や、全国から集まったボランティアの存在でした。 もとやスーパー・本谷一知社長 「全国から助けてもらっている、優しさだけで。日本の中の能登というのを感じる」 片付いた店の敷地内では、今、炊き出しボランティアが活動しています。 この日、メニュー表を見せていた中出夏椰くんは白山市から来た4歳です。