マクドナルドが異物混入で会見 取締役おわび「歯がどこで混入したか分からない」
日本マクドナルドで販売した商品に異物混入が相次いだ問題で、日本マクドナルドは7日午後、都内のホテルで記者会見を開いた。 日本マクドナルドホールディングスの青木岳彦取締役と日本マクドナルドの菱沼秀仁取締役の2人が出席。冒頭、青木氏と菱沼氏が相次ぐ異物混入についておわびし、原因究明と再発防止に努め、異物混入ゼロを目指すとした。
その後、1月3日の青森県三沢市と昨年12月31日の東京都東陽町の店舗で発生した「チキンマックナゲット」へのビニール片混入と、昨年12月19日に福島県郡山市の店舗で起きた「サンデーチョコレート」へのプラスチック片の混入について、対応状況などの説明があった。また、大阪府の河内長野で昨年8月26日に起きた「フライドポテト」から人間の歯が混入していた事例についても説明があり、「人間の歯であるが、どこで混入したか明確に判明していない」と語った。 今回の件について、青木氏は「一件一件、管轄の保健所に全て報告し、指導を仰いでいる。必要な原因を究明し、対応するという取り組みをしている」と述べ、対応は問題なかったとした。 会見では、情報開示のあり方について多くの質問が集まった。異物混入について消費者に伝えることはなかったが「適切な対応だった」とした。公表するかどうかの基準については「社内規程なので具体的には差し控えたいが、リコールのような、お客様に広範な影響を与えうる事象については速やかに公表して対応している」と述べた。 こうした対応には、「個別案件」としてのものと、広がりを持って継続して起こる「品質管理に関わる案件」としてのものがあるといい、今回の事例については、三沢市の件は現在調査中だが、それぞれ個別案件として判断したという。表面化しなければ会見しなかったのか、との問いには「お客様に不安を与えたと判断したということ」と述べるにとどまった。 他にも混入はあるのではないかとの懸念もあるが、年間の異物混入件数については「いろいろな状況や見方がある。一概に何件とは言えない」と答えた。 青木氏によると、出張中で会見に出席できなかったカサノバ社長は「ご迷惑をおかけした消費者の皆様へのお詫びの気持ちを深く持っている。食の安心・安全への信頼を回復すべく全力尽くす」と語っているという。