「瓦が落ちかけて危ない」などと近所の人から通報があった空き家を公費で解体 岡山・笠岡市
KSB瀬戸内海放送
岡山県笠岡市は、倒壊の恐れがある、所有者がいない空き家を公費で解体する「略式代執行」を初めて行いました。 【写真】解体作業が始まった空き家
(笠岡市都市計画課/竹内一成 課長) 「略式代執行による特定空き家等の除却を行います」 解体作業が始まったのは、笠岡市金浦にある木造2階建ての空き家です。笠岡市によりますと2016年に「瓦が落ちかけて危ない」などと近所の人から通報がありました。 所有者が亡くなっていたため、市が法定相続人の代表者に対策するよう指導しましたが対策は取られませんでした。 市は、放置すれば倒壊の危険があるとして2021年に「特定空き家」に認定しました。 法定相続人の全員が相続を放棄していることから今後の適正な管理が期待できないとして、市が初めて「略式代執行」での解体に踏み切りました。 工事は1月17日までで、348万円の費用は国と岡山県の補助金を活用した上で市が負担します。 笠岡市内には現在、約40戸の「特定空き家」があるということです。
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