京都2区、維新合流の前原氏が11選「さまざま意見あったが、支援のおかげ」
京都2区（京都市左京・東山・山科区）では公示直前に維新に合流した前職の前原誠司氏（62）が強さを見せ、11選を確実にした。持論は「非自民非共産」の枠組みによる政権交代。多くの政党を渡り歩いた前原氏の政治遍歴を懐疑的に見る向きもあったが、抜群の知名度で他候補を圧倒した。 【表でみる】夕刊フジが作成した「落選危機にある大物・著名候補21人のリスト」 京都府内の小選挙区で維新は初の議席獲得。当選確実の一報を受けた前原氏は27日夜、京都市内の選挙事務所で「党をかわったと見られ、さまざまな意見をいただいたが、皆さまの支援のおかげで当選することができた」と感謝の言葉を述べた。 公示直前の合流劇を有権者がどう判断するのかにも注目が集まった。前々回は無所属、前回は国民民主から出馬して勝利した前原氏。今回は自らが立ち上げた教育無償化を実現する会から維新に合流した。 自身でも「また党がかわったとの批判も根強くあると思う」といい、維新合流を理由に支援関係にあった連合からは推薦を取り消された。過去に経験したことのない選挙戦となり、陣営でも「苦戦は免れない」との見方があった。しかし30年以上の活動の中で積み上げた実績と、長年続けている街頭での辻立ちを通じて培った有権者からの信頼は揺るがなかった。
