家族とおいしい食事こそが幸せ 映画「おいハンサム!!」吉田鋼太郎の芝居に説得力 シネマプレビュー 新作映画評
21日から全国公開。1時間49分。(啓)
■「バッドボーイズ RIDE OR DIE」
マイアミ市警で働くバッドボーイズことマイク(ウィル・スミス)とマーカス(マーティン・ローレンス)の2人の黒人刑事の活躍を描いた米国のアクションコメディー映画「バッドボーイズ」シリーズ第4弾。
2人の上司、故ハワード警部(ジョー・パントリアーノ)に麻薬組織との関係や汚職疑惑が持ち上がる。無実の罪を着せられた故人のために、独自捜査を始めた2人だが、トラブルを起こして警察からも敵組織からも追われる身に…。
シリーズ初となるヘリの中での銃撃戦が見もの。おなじみの2人の掛け合いはもちろん、今回は、家族が物語上の大きなカギとなっている。
21日から全国公開。1時間55分。(啓)
■「九十歳。何がめでたい」
佐藤愛子の人気随筆を映画化。撮影中に90歳を迎えた草笛光子の主演で、人生100年時代における「老後」を描く。
作家の佐藤(草笛)は、90歳を過ぎて一度筆を置くが、編集者(唐沢寿明)の説得で、週刊誌への随筆連載を渋々引き受ける。
監督は、前田哲。草笛とは「老後の資金がありません!」(令和3年)に続いての仕事だが、にぎやかだった「老後の資金-」と比べると、意図的なのか、けれん味は抑えた。その分、題名通り、主人公の「やれやれ」というため息が、随所から聞こえてきそうだし、なんといっても山場の草笛の演説にぐっと気持ちを持っていかれる。
21日から全国公開。1時間39分。(健)