藤井聡太王座、勝負めしは「名古屋コーチンの天津飯、香港点心師の点心」、永瀬拓矢九段は「三河一色産のうなぎのひつまぶし」【王座戦第2局】
将棋の藤井聡太王座(22)=竜王・名人・王位・棋王・王将・棋聖との七冠=に永瀬拓矢九段(31)が挑戦する第72期王座戦5番勝負第2局が18日、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで指され、後手の永瀬九段が82手目を考慮中に午後0時10分となり、昼食休憩に入った。持ち時間5時間のうち、ここまでの消費は藤井王座が2時間15分、永瀬九段は53分と1時間以上の差がついている。昼食は藤井王座が「名古屋コーチンの天津飯、香港点心師の点心」とウーロン茶、永瀬九段は「三河一色産のうなぎのひつまぶし」とオレンジジュースを注文した。 ◆藤井王座&永瀬九段、お昼ごはんを注文 王座戦第2局【写真複数】 第1局を後手で先勝した藤井王座は、2局連続となる角換わりの選局を選択。永瀬九段も応じた。チェスクロック使用で考慮時間がそのまま消費時間となることもあって、前例のある手順でテンポよく進み、開始から30分で76手目まで進んだ。しかし永瀬九段の76手目、9筋の攻めで前例がなくなると、藤井王座が77手目で初めての長考。約57分を使い、端攻めを手抜いて相手玉を狙う4筋の歩を突いた。さらに後手が80手目に玉近くの銀を狙って桂馬を打った手にも51分考慮して、銀を逃げずに4筋に香車を足して敵玉への攻撃力を高めた。ここで永瀬九段が初めての長考。45分考えて昼食休憩に入った。本局は同日夜、決着の見込み。藤井王座が本局も勝てば初防衛、2連覇に王手がかかる。 本棋戦は昨年の第71期と同じ顔合わせで、昨年は永瀬王座に藤井七冠が挑戦し、3勝1敗で奪取に成功。史上初の全八冠保持を達成した。両者の対局成績は藤井王座の16勝7敗。タイトル戦では過去2度顔を合わせて藤井王座が防衛1、奪取1。
中日スポーツ