一目均衡表を構成する「5つのスパン(指標)」を理解しよう
四季報オンライン
個人投資家に人気のテクニカル分析手法の1つである「一目均衡表」。第一人者ともいわれるSMBC日興証券のチーフテクニカルアナリスト・吉野豊氏が、時事的なトピックも織り交ぜつつ、初心者にもわかりやすく、その神髄を解説する。第3回は一目均衡表を構成する重要な「5つのスパン」(指標)について。 ※ 本連載は原則、毎月1回の配信です。前回の 「一目均衡表の3大根幹『波動論』『水準論』『時間論』を知ろう」 では、今後の市場予測を進めていくうえで必要となる一目均衡表の分析の基本として、波動論、水準論、時間論について解説した。これに続き、今回は一目均衡表を構成する「5つのスパン(指標)」について解説する。 一目均衡表では、相場の先行きを予測するに当たって、まず「相場の現在性」(相場が現在持っている力)を知ることが重要だと説かれている。この相場の現在性を把握するうえで、「転換線」「基準線」「遅行スパン」「先行スパン1」「先行スパン2」という5つの指標が用いられる。 これら5つの指標と実際の相場(現在の株価)との関係などから、今(現在)の買い手と売り手の力関係を探る。そして時間の分析と水準(価格)の分析により、それらの均衡が破れ、相場が動き出した際の将来の新たな均衡点を見出していく。 5つの指標の描画方法と見方は以下の通りである。前回も2011年以降の日経平均株価の動向を用いたが、ここでは日経平均の一目均衡表を見ながら説明しよう。また見方のポイントについては後半で解説したい。
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吉野 豊