野村克也が語る「名将の条件」
“名将の条件”は「信頼」と「貫録」
日本一には輝いていないが、西本幸雄さんは名監督の一人に挙げていいだろう/写真=BBM
締め切りの関係で、この号が私にとっては2019年第一号の原稿になった。 女房(沙知代夫人)がいなくなって、二度目の正月。おせち料理は馴染みの料理屋さんが作ってくれた。みんなで食べると楽しく、おせちもおいしいが、一人で食べるときはなんともむなしく、味気ないものだ。 結局、年末年始は紅白歌合戦を見て、寝正月を決め込んだだけで終わってしまった。紅白歌合戦を見るのは、毎年の恒例行事。あれを見ないと、1年が終わらない。ただ最近ガッカリなのは、若手のグループばかりが出場することだ。 一方、演歌は極端に少なくなってしまった。どうにもつまらない。男性は五木ひろし、北島三郎くらい。平成最後の紅白で、紅組のトリを石川さゆりが務めたのだけは良かった。そこは、時代が変わっても本質は変わっていないのかな、とも思う。演歌は日本の文化として、廃れることはないのだろう。 昭和から平成へ、そして次の元号へ。私など、どっぷり昭和男だから、『平成』と言われても、いまだピンと来ない。われわれは、昭和天皇と歩んだ時代。今の天皇陛下には、どうしても皇太子殿下としてのイメージが強いのだ。 プロ野球についても、そうだ。私の中で、いまだ・・・
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週刊ベースボール