「伸び盛り企業」と「衰退企業」をいとも簡単に見分けるコツ
生物と同じように企業にもライフサイクルが存在します。それをうまく活用できれば、投資銘柄の選別にも役立てられそうです(写真:sogane/PIXTA)
今回から「会社四季報オンライン」の プレミアム会員 を対象に始まった本連載「文系でもデキる!クオンツ投資 実践編」。投資情報紙のランキングで16年連続1位を獲得した、ニッセイアセットマネジメントの吉野貴晶・投資工学開発センター長がクオンツ分析(高度な数学的手法を用いて、さまざまな市場や金融商品、投資戦略を分析する手法)による株式投資の極意を伝授する。配信は隔週予定。一般の生物と同じように、企業にも、生まれてから成長し、成熟し、衰退していくという一連の流れがあります。これが「企業のライフサイクル」であり、株式投資の銘柄選別の際に重要な視点の1つとなっています。 投資先に考えている企業がどのライフステージに位置しているのかを把握できれば、例えば創業期の企業の場合、足元で売り上げがそれほどでなくても将来は高い成長が見込まれる可能性も考えられますし、成長期の企業なら高い利益成長が将来も続きそうだといった具合に、投資戦略を組み立てる際に役立てることができます。 そこで今回は、銘柄選別に際して、企業のライフサイクルをどのように活用したらよいのかについて取り上げてみます。
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吉野 貴晶