【毎日書評】自分らしさ→「自分のものさし」を確立すれば、仕事も人生もストレスフリーに
3つの発想法、その概要
では、それぞれの発想法を確認してみましょう。 1の「来し方(過去)からの発想」というのは、あなたがこれまでに育ってきた人生、生きてきた人生を振り返りながら考えていく方法です。 これは、言ってみれば、あなたを形づくっている土台や土壌のようなものです。(134ページより) 2の「志からの発想」は、土台の上に建つ建物のようなものと考えるとわかりやすいでしょう。あるいは、土壌の上に育つ木や、木が集まってできる森のようなものとも言えます。(134ページより) これまで積み重ねてきた土台や土壌の上に、「どんな建物を建てたいか」「どんな木を育て、どんな森をつくりたいか」ということから発想してみるわけです。 「自分が社会から求められていることはなんなのか?」について考え、いまの仕事を通じてその課題を解決するために適した土台があるなら、そこに良質な建物を建てることができるということ。また、よい土壌があれば、よい木を育てることができるため、どちらも社会に貢献できることになるのです。 3の「行く末(未来・ビジョン)からの発想」方法は、目的地のようなものと考えるとよいでしょう。 良い土台の上に良い建物が建ち、良い木や森が育てば、そこにどんな社会が実現されるでしょうか? どんな世界になっていくでしょうか? その時、あなたはどんな理想の自分になっているでしょうか? ワクワクするようなイメージができれば、人はその目的地に向かって進んでいけるのだと思います。(135ページより) なお「自分理念」は、「こうでなければならない」という決まりがあるわけではないそうです。自分自身がもっとも自然体でいられて、「こんな自分でありたい」という“自分の内面から湧き上がってくる想い”が感じられるものであればよいということです。 言葉にしたら、ぜひ紙に書き出して貼り、日々眺めてみてください。それによって、自分自身が本当に大切にしているものをイメージしやすくなります。(136ページより) 大切なのは、そうやって少しずつでも、思考と行動を「自分の本当に生きたい人生」の方向へと自分で変化させていくこと。それこそが、「自分理念」をつくる意義だというわけです。(134ページより) 「自分らしさ」と「自分理念」をしっかりと持っていれば、著者のいうように仕事も人生もよりよいものにできるはず。だからこそ本書を参考にしながら、ぜひとも自分自身、そして人生の質をさらに高めていきたいものです。 >>Kindle unlimited、2万冊以上が楽しめる読み放題を体験! 「毎日書評」をもっと読む>> 「毎日書評」をVoicyで聞く>> Source: ぱる出版
印南敦史