訓練で、不審物（右下）を置いた犯人役を取り囲む警察官＝6日午前6時53分、首里城公園

沖縄美ら島財団首里城公園管理センターは6日、那覇市の首里城公園で、那覇署や県警警備部機動隊との合同によるテロ対策訓練を実施した。非常時の連携強化が目的。公園や警察の職員ら約170人が参加し、不審者の通報・制圧や不審物の除去、来園者の避難を誘導する手順を確認した。 【写真】爆発物処理班によって回収される不審物 　訓練は、首里城公園内に爆発物とみられる紙袋を手にした不審者が侵入し、正殿の再建工事が行われる素屋根1階の見学デッキに、紙袋を置いたと想定して実施した。 　公園職員の通報を受けて駆け付けた那覇署員が「（正殿の）中に入らせろ」と訴える不審者を制圧し、県警機動隊の爆発物対応専門部隊が爆発物とみられる紙袋をマジックハンドで回収した。 　公園職員は無線で連携を取り合って来園者の避難誘導に当たったほか、訓練後には那覇署員から刺股（さすまた）の取り扱いの指導を受けた。