【阪神大学】大阪体育大の主将は逸材揃いの20年履正社世代!22歳誕生日の試合で活躍!
大阪体育大が大阪電気通信大に5対4で勝利。6勝4敗で今季を終え、3位が確定した。敗れた大阪電気通信大は1勝8敗1分で最下位となり、入れ替え戦に回る。 【一覧】おもな大学野球部 24年度新入生 3番三塁で出場した大阪体育大の主将・弓埜祥太郎(4年=履正社)はこの日が22歳の誕生日。第1打席には応援席から「ハッピー・バースデー」が流れた。 「誕生日ということで気持ちが入った」という弓埜だが、第3打席までは無安打。3対3の同点で迎えた8回表の第4打席は先頭打者で回ってきた。 「ここで打たな絶対に勝たれへん」と強い気持ちで打席に入った弓埜は1ストライクからの2球目をしぶとくライト線に落とし、二塁打で出塁。続く代打・橋本爽汰(4年)の中越え適時三塁打で生還し、これが決勝点となった。 「キャプテン最後の試合で勝って終わることができて良かったです」と笑顔を見せた弓埜。大阪体育大では春季リーグ戦後に幹部交代が行われるため、これで主将の任務は終える予定だ。 今年就任した松平一彦監督は2020年度まで履正社で部長を務めており、弓埜が大阪体育大に進学すると同時にコーチとなった。つまり、二人の師弟関係は7年目に突入していることになる。 「高校時代はキャプテンをするタイプではないと思いましたけど、立場が人を育てるというか、キャプテンをしていく中で成長していったと思います。弓埜中心によくまとまっていたので、よく頑張ってくれたと思います」と松平監督は教え子を労う。 履正社の同期は小深田大地(DeNA)や内星龍(楽天)、関本勇輔(SUNホールディングスWEST)など逸材揃い。その中で弓埜は決して主力と言える立場ではなく、リーダーシップを発揮する場がなかった。 それでも大学で主力選手になり、3年春のリーグ戦終了後に主将に就任。「気持ちを入れ替えて、みんなに付いてきてもらえるように自分は喋りが下手くそなので、背中で見せる感じでやっていました」と献身的にチームを引っ張った。 高校時代からの付き合いである松平監督とコミュニケーションを取り合いながらチームを運営。「優勝できなかったことだけが悔しいです」と完全に満足できる結果ではなかったが、順位を昨秋の5位から3位に押し上げ、一定の成果は見えた。 多くの4年生がこの春で引退する中で、弓埜は秋のリーグ戦も出場する。一選手として迎えるラストシーズンに向けて、「何も考えずに積極的にいこうと思います」と爆発を誓った。