今治駅から大三島までアップダウンを進む! 「しまなみ海道サイクリング」の眺望が最高のご褒美になる
今治からのしまなみ海道サイクリングは、大三島までが1日コース。全行程の半分とはいえ、アップダウンが比較的多いややハードなプランです。来島海峡大橋の橋上や亀老山の山頂など、汗をしぼられる分すばらい景観は相応のごほうびです。 【写真】今治駅から大三島まで丸1日のしまなみ海道サイクリングを見る(全5枚)
スタートすぐの来島海峡大橋からぐいぐい上る
起点は今治駅で、ゲストハウス「シクロの家」のそばにあるしまなみ海道0km地点の看板からスタート。レンタサイクルは今治駅前の、サイクリングターミナルで借りられます。市街を抜けた先、来島海峡大橋へのアプローチが、最初のきびしい上り。自転車道が設置された高さ78mまで、蛇行しながら高さを稼いでいきます。 来島海峡大橋は総延長4.1kmの三連の吊り橋で、海面からの高さがある分、橋からの眺望は見事。右手には今治の市街越しに四国山地を遠望でき、左手には瀬戸内海の多島美が広がっています。日本三大急潮を航行する船舶や、途中で馬島や武志島を直下に眺めながらの走行は、まるで空中散歩をしているかのような爽快さです。
島を結ぶサイクリングでヒルクライムにトライ
橋を渡り大島へと到着、最初のアップダウンをクリアしたのもつかの間。大島では、2つの峠越えが待ちうけています。島を縦断する国道317号で内陸へ入り、まずは大島南IC方面へ向けて標高42mの峠を越えていきます。健脚なら吉海市街の手前から、亀老山展望台を目指すのもおすすめ。標高は294mありハードな登山道ですが、頂上から見下ろす来島海峡と三連の吊り橋の眺めは、息を呑むほどの絶景です。 吉海は島の中心の市街地で、400種に及ぶバラが鑑賞できる「よしうみバラ公園」が見どころ。吉海の先の宮窪峠は行程で一番の難所で、標高79mの峠へ向かって上り坂が1.2km続き、途中で自転車を押してしまうほどのきつさ。ヒルトップのベンチでひと休みしたら、峠を下って宮窪港で再び海沿いの道へと出ます。
サイクリストの聖地で塩スイーツでブレイク
伯方・大島大橋を渡った先の伯方島は「伯方の塩」で知られる、古来製塩が盛んだった島。道の駅伯方S・Cパークで、特産の塩を使ったソフトクリームをいただいて、ここまでのアップダウンをクリアした疲れを癒します。敷地内の人型のデザインのサイクルスタンド「6人のシクロツーリスト MR. HAKATAJIMA」は、自転車の聖地らしい記念写真スポットとしても人気です。 しまなみ海道で最初に完成したアーチ橋、大三島橋で鼻栗瀬戸を渡ると、目的地の大三島へ。多々羅大橋のたもとにある多々羅しまなみ公園は、野菜や海産物などを販売する特産品売店やインフォメーションセンター、展望台などを備えた総合公園。レストランではタコや鯛など近海の地魚を素材にした、定食や一品料理が味わえます。 多々羅しまなみ公園の園内にも、サイクルスタンド「6人のシクロツーリストMR. OMISHIMA」があり、多々羅大橋を背景としたフォトスポット。レンタサイクルの場合は園内の上浦レンタサイクルターミナルに返却する前に、自転車とのゴールの記念撮影を忘れずに。帰りは公園そばの大三島BSから、せとうちバスと瀬戸内海交通のバスが、今治駅まで運行しています。 【移動チャート】 今治駅→ 35分 → 来島海峡大橋 → 35分 → 道の駅よしうみいきいき館 → 35分 → よしうみバラ公園 → 15分 → 宮窪峠 → 20分 → 伯方・大島大橋 → 15分 → 道の駅伯方S・Cパーク → 20分 → 大三島橋 → 30分 → 多々羅しまなみ公園 → 60分★ → 今治駅 ※「★」はバスでの移動
上村一真