BMW、Mパフォーマンスパーツフル装備の新型「M5」初公開
「東京オートサロン2025」(幕張メッセ:1月10日~12日開催)BMWブースのコンセプトは、「THIS IS BMW.(すべてはBMWのために)」。来場者のスタイルに合わせ、普段のBMW正規ディーラーではお目にかかれない日本初公開となるBMW純正チューニングパーツ「BMW M パフォーマンスパーツ」を装着した「M」モデルを多数展示した。 【画像】プレスカンファレンスであいさつする長谷川正敏社長 記者会見に登壇したビー・エム・ダブリューの長谷川正敏社長によると、今回の展示のハイライトとなるのはMパフォーマンスパーツを多数装着した新型「M5」だ。 アンベールされた新型M5のパワートレーンは、最高出力430kW(585PS)、最大トルク750Nmを発生するS68型のV型8気筒4.4リッター Mツインパワーターボエンジンに、145kW(197PS)/280Nmを発生する駆動用モーター(プリギアリングにより一時的に450Nmのトルクを発生)を組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)モデルで、システムトータルでは最高出力535kW(727PS)、最大トルク1000Nmとなるモンスターマシンだ。 展示モデルはMパフォーマンスパッケージモデルなので、最高速305km/h、0-100km/h加速3.5秒を実現している。また容量22.1kWhのバッテリにより、モーターだけで70km(WLTCモード)走ることができるという。専用の8速Mステップトロニックを介する4輪駆動システム「M xDrive」は、電子制御の「ドライビング・ダイナミクスコントロール」とDSC、4WS(四輪操舵)などによってドライバーの意のままにコントロールでき、サーキット走行から日常走行まで対応することができる。 ボディサイズは5095×1970×1510mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは3006mm。高性能モデルらしく通常の5シリーズより75mmワイドなFフェンダーと、48mmワイドなRフェンダーを持つのが特徴だが、一方ではPHEV化によって車両重量が先代より500kgほど増大した2400kgとなっているのがちょっと気になるところだ。 今回の展示モデルではカーボン製のフロントエンドやドアシル、リアのスポイラー、ディフューザーをはじめ、フロント20、リア21インチのダブルスポークアルミ、フローティングハブキャップ、夜間走行時に輝くBMWアイコニックグローを備えたM専用ブラックキドニーグリルや先の前後サイドフェンダー、専用デザインにリアディフューザーとバンパーなど、252万円超えのパフォーマンスパースを装着。 ノーマル「M5」(1998万円)でもかなりの迫力を醸し出していたのだが、今回のMパフォーマンスパーツ装着モデルでは更なる高みを目指すBMWの真骨頂を描いた印象だ。 このほか、Mパフォーマンスパーツを装着した「M2コンペティション」(ホワイトのボディに装着パーツを表示)、「i5 ツーリングM60 xDrive」、「M4コンペティション M xDrive」を展示。 さらに会場内の特設ステージでは荒聖治氏、柳田真孝氏の両レーシングドライバーを迎え、MCのSUPER GT公式アナウンサーであるピエール北川氏とともにトークショーとサイン会を開催した。
Car Watch,原 アキラ