寒河江ボーイズ、夏は必ず! 全国大会初勝利はお預けも収穫あり…春季全国大会
◆スターゼンカップ 第54回日本少年野球春季全国大会 ▽2回戦 県央宮崎ボーイズ5―1寒河江ボーイズ(3月27日、俣野公園・横浜薬大スタジアム) 7年ぶり3度目の出場となった寒河江ボーイズ(東北南)は3月27日、2回戦の初戦で県央宮崎(宮崎)と対戦。1―5で敗れ、悲願の初勝利はお預けとなった。それでも全国レベルのチームとの対戦で収穫も。夏の選手権大会での代表権獲得に向けて、リスタートした。 ※ ※ ※ 悔しい敗戦に試合後の選手の足取りは重かった。吉田主将は流れる涙をこらえ歯を食いしばって答えた。「(全国大会は)緊張感が違って、雰囲気にのみ込まれてしまった。あっという間に終わってしまった」 アクシデントもあった。前日の開会式は移動のバスが事故渋滞で、間に合わず、吉田主将が“途中参加”となった。試合会場も変更。鈴木淳監督(52)は「今度はだいぶ余裕を持って出発したんですが…」。早朝に出発もまたしても事故渋滞。約4時間の“移動”を余儀なくされた。 それでも選手は奮闘した。初回1死一、二塁のピンチも4番・児玉の犠飛の1点にくいとどめ接戦を展開。5回2死一、三塁のピンチで児玉を申告敬遠。満塁策を取ったが次打者に中越え三塁打を喫した。先発のエース・武田怜は「追い込んでからのボールが甘く入ってしまった」と悔やんだ。 打線はリードオフマンの平野が2安打。初回の左前安打に続き、5回1死一、二塁からは中前にタイムリー。唯一の得点をたたき出した。「ベンチの声出しとか雰囲気づくりが大事でした。落ち込んで下を向いてはダメ」とチームを鼓舞した。 全国レベル痛感2回を除き毎回走者を出したが1点に終わった。平野は「まだ力が足りない。相手はチャンスで迷いなく振ってくる。自分たちとは違う」と実感。武田怜も「もっと体を使って投げて、真っすぐも変化球も磨きたい」。肌で感じた全国レベル。夏に向けて、この悔しさを糧にする。 【寒河江・登録メンバー】※は主将 ▽2年生 ※吉田煌希、武田怜矢、海鉾彪斗、鈴木隆仁、荒木陽向、平野真那斗、開沼拓翔、名和琢人、渡辺吉央、齋藤那月、遠藤兼翔、小松莉々姫、今野瑛太、冨樫優空 ▽1年生 奥山颯斗、 板垣大輝、日下部快空、小関大遥、清野瑛柊、田宮昊、武田煌成、軽部陸、安孫子海詩、齋藤悠太、大泉宗斗
報知新聞社