政権揺るがす“パー券”裏金問題…福井・石川選出の「安倍派」国会議員は何を話す?
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題が、政権を揺るがしています。 安倍派を中心とした「裏金」疑惑については未だ具体的な説明がなされず、その波紋は徐々に石川、福井にも広がっています。自民党の最大派閥、安倍派が開いた政治資金パーティーをめぐる問題。パーティー券の販売ノルマを超えた分の収入が議員側にキックバックされ、政治資金収支報告書に記載されていなかったとして、東京地検特捜部が捜査しています。 【写真を見る】政権揺るがす“パー券”裏金問題…福井・石川選出の「安倍派」国会議員は何を話す? 12月9日、安倍派で実務を取りまとめる事務総長で、福井県選出の高木毅国対委員長が報道陣の取材に応じました。 高木毅 事務総長(安倍派) 「慎重に事実関係を調査・確認して適切に対応していくことに尽きるんだろうと思っているところです」 また、同じ福井県選出の稲田朋美衆院議員は北陸放送の取材に対し「私を含めてほとんどの議員は、割り当て分を消化するのに四苦八苦していたのが実情だと思う」と答えています。 一連の問題は、12日の県議会にも波及…。 日本共産党 佐藤正幸県議 「知事が衆院議員時代にキックバックを受けていたのかどうか。またそれを証明するものは何か?」 長きにわたり安倍派の国会議員として国政に関わっていた馳知事も、当時の対応について問われます。 馳浩 石川県知事 「衆院議員時代に販売したパーティー券については政治資金規正法に基づいて適切に処理されたものと認識している」 収束の兆しが見えない政治とカネの問題。政治家に説明責任を求める声は、日増しに強まっています。 ■石川県選出の“安倍派”国会議員に緊急アンケート まずは簡単におさらいします。 自民党派閥の政治資金パーティーでは、各所属議員に対しチケットの販売ノルマが課されていて、その際、収入の一部が所属議員にキックバックされていたことが明らかとなっています。 政治資金規正法では1回の政治資金パーティーで、同じ人や団体から20万円を超える支払いを受けた場合、名前と金額を収支報告書に記載しなければなりません。しかし、自民党の最大派閥である「清和政策研究会」=安倍派でノルマを超えたキックバック分が収支報告書には記載されておらず、いわゆる“裏金”として使われたのではという疑惑が今回、大きな問題となっています。 石川県選出の国会議員は多くが“安倍派”に所属していますが、どう説明するのか。北陸放送は安倍派所属の県選出の国会議員にアンケート調査を含め取材したところ、自民党県連会長の宮本周司参院議員がインタビューに応じ、残る3人からもコメントが届きました。 宮本周司 参院議員 Q 自身にキックバックはあったのか? 「それも含めて組織も含めて今事実関係を確認しているところでありますので、適切に対応していきたいと思っている。そのようにご理解いただけたらと思います」 このほかの“安倍派”の議員からも、アンケート用紙に記入はなく下記のコメントが届きました。