柔道・阿部一二三選手、鳥取の中学校をサプライズ訪問…生徒に「努力は無駄にならない」
パリ五輪柔道男子66キロ級金メダリストの阿部一二三選手(27)が2日、鳥取県南部町立法勝寺、南部両中学校をサプライズで訪れ、生徒たちに「努力は無駄にはならない」と訴えた。
法勝寺中では、文化祭会場となった体育館に「世界一の柔道家」が姿を見せると、生徒や保護者から大きな歓声と拍手が起こった。生徒から大会で意識していることを質問された阿部選手は「自分が一番強いという気持ちで頑張っている」と答えた。
握手をした3年男子生徒(15)は「温かくて包み込んでくれるようだった。感動した」と喜んでいた。
阿部選手は、町制施行20周年記念事業のゲストとして町に招かれた。町農業者トレーニングセンターでの記念事業では、地元の小学生らを前にマイクを握った。2028年ロサンゼルス五輪に向け、パリ五輪でメダルを逃した妹の詩選手に触れ、「きょうだいで頑張るのは難しいが、喜びは何倍もある。2人で金メダルを取りたい」と誓った。
この後、高校の柔道部員に背負い投げなどの技をかけ、パリ五輪の金メダルを披露。小学生から町産のスギとヒノキで作った「メダル」を贈られた。