ノロッコ号 延長運転 川湯温泉駅で乗客で迎え
JR釧網線の釧路―塘路間を走る観光列車「くしろ湿原ノロッコ号」は8日、「ノロッコ川湯温泉号」として今シーズン初めて弟子屈町の川湯温泉駅まで延長運転を行った。摩周―川湯温泉間を乗車した乗客に限定デザインの乗車証明書が配られたほか、普段は乗り入れない標茶駅や川湯温泉駅では地域住民らが列車を歓迎し、特産品などでもてなした。 川湯温泉駅では列車が到着した午後1時30分ごろ、「すてきなご旅行をお楽しみください」と書かれた特製の横断幕を持った観光関係者や摩周湖農協のマスコットキャラクター「牛山豚彦」が乗客を出迎えた。ホームでは道の駅「摩周温泉」の直売所を運営する「みちえき摩周直売会」が「大鵬せんべい」や「いちごブッセ」といった弟子屈の菓子や道東のワインなどの特産品を販売。駅前には川湯温泉でゲストハウスを運営する「EZOライダー」(森山徳善代表取締役)がレンタサイクルを用意した。 札幌市の黒木康太さん(24)は「川湯まで走るのは新鮮。地元の人たちがこんなに歓迎してくれるとは」と話していた。この他上り列車では、塘路―標茶間で標茶高校の生徒がマイクを手に観光ガイドを行ったほか、標茶駅でもお出迎え、お見送りとノベルティの配布、特産品の販売が行われた。ノロッコ川湯温泉号は7月6日と10月5日にも運転する。
釧路新聞