死ぬまでに一度は食べたい“元祖かつカレー”「河金丼」とは? 浅草の老舗『河金 千束店』に行ってきた
●カレーなの? 丼なの? 浅草の名店で、カツカレーの元祖といわれる「河金丼」を実食。その魅力をご紹介します。
東京・浅草といえば、老舗の名店の宝庫。浅草寺からぶらっと歩いて10分ほど、下町情緒が色濃く残る「千束通り商店街」の先にある『河金』もそんな老舗の一つです。 「河金 千束店」の関連画像 創業は1918(大正7)年、河野金太郎が営む洋食の屋台から始まり、暖簾分けして現在に至ります。このお店の名物メニューが、“元祖かつカレー”と言われる「河金丼」。
創業当時の客からの「かつレツにカレーをかけてほしい」という要望に応えて誕生した一品です。カツカレーなのに“丼”というのが不思議です。一体どんな味わいなのか、謎多き元祖かつカレーを味わいに行ってきました。
3種類ある「河金丼」、「並」は脂身少なめのヘルシーなモモ肉
メニューには、河金丼として「並」(900円)、「ヒレかつ重」(1200円)、「ロースかつ重」(1200円)の3種類があります。「並」はかつがモモ肉です。 とんかつといえば、普通はロースかヒレの二択だと思いますが、モモ肉とは珍しいですね。聞けば、脂身が少なめでさっぱりしているとのこと。今回はその「並」を注文しました。
待つこと5分ほどで、お待ちかねの「河金丼」(900円)が登場しました。その名の通り、やはり丼に盛られています。今回は、写真撮影用にカツをチラリとのぞかせて盛り付けていただきましたが、本当はカツが見えないくらいカレーがたっぷりかけられているそうです。それでは実食です!
カツカレーではありますが、丼らしくスプーンではなくお箸でいただきます(頼めばスプーンももらえます)。カツを持ち上げてみると、ご飯とかつの間に千切りキャベツが敷かれていました。意外な脇役登場に少し驚きましたが、考えてみればカツとキャベツの千切りはテッパンの組み合わせ。イイですね~。 カリッとした黄金色の薄衣に包まれたカツは、しっかり叩かれた薄めのタイプ。そしてカレーはねっとり粘度の高い昔ながらの”ザ・カレー”。これがまるでソースのごとくカツにとろ~りからんで……そのビジュアルからして、もう食欲が刺激されます。