三重・松阪商出身2人が3位 U20日本陸上競技選手権 女子やり投げの曽野選手と女子ハンマー投げの藤田選手
第40回U20日本陸上競技選手権大会兼リマ2024U20世界陸上競技選手権大会日本代表選手選考競技会(日本陸上競技連盟主催)が6月27~30日、同所で行われ、女子やり投げで曽野雅選手(国士舘大・1年、松阪商業出身)が、同ハンマー投げで藤田唯愛選手(大阪体育大・同、同)がそれぞれ3位入賞した。 大会は男女共に18種目を実施。今年末に16~19歳の選手で、各種目で設定された記録と全国ランキング順位をクリアした選手のみが出場できる。今大会の成績は第20回世界選手権(8月27~31日、秘露国〈ペルー〉リマ)派遣の選手選考となる。 曽野選手は、伊勢市立小俣中学校時代に陸上部で投てき種目に取り組み、松商入学後から本格的にやり投げを始めた。2023(令和5)年のインターハイと特別国民体育大会で2冠を達成。さらに同年8月には初出場した国際大会でも優勝した。自己記録は52メートル21。 曽野選手は12人が出場したやり投げで3位に入った。 1投目に48メートル75を記録し4位になると、4投目に50メートル79と記録を伸ばし3位に順位を上げた。 曽野選手は「自分自身の中でいい感触の投てきができないまま終わってしまったことと、中学からのライバル2人に敗れたことが悔しい。気持ちを切り替えて、7月の県選手権など試合が続くが今年中に自己記録(52メートル21)を更新し、さらに世界選手権日本代表入りが濃厚となると考えている55メートル以上を出したい」と話した。 藤田選手は津市立一志中学までは軟式野球選手だったが、高校から陸上を本格的に始めた。1年の秋からハンマー投げの大会に出場。23年には東海高校新記録となる54メートル65を投げた。同年のインターハイでは銅メダルを獲得。基本練習に裏付けされた、ダイナミックながらも正確な投てきが持ち味。 藤田選手は13人が出場したハンマー投げで3位に入った。 1投目に46メートル83を出し10位だったが、2投目に47メートル30と記録を伸ばし、3投目には52メートル90を記録し3位に食い込んだ。