「キスゲームを強要」「若い女が好き」...元米大統領、英王子の性的嗜好が裁判資料で明るみに
ビル・クリントンが編集部を脅した疑惑が
■ジュフリーさんのメールによれば、クリントン氏はエプスタインの記事についてヴァニティフェア誌に「脅しをかけた」らしい(ただし。本当にあったかどうかは不明) ビル・クリントン氏がエプスタインと長年親交を深めていたのは周知の事実だ。文書に登場する著名人の中に、同氏の名前も記載されているだろうというのがもっぱらの予想だった。 ジュフリーさんは裁判文書にも記載されているチャーチャー氏宛のメールで、クリントン氏が1度ヴァニティフェア誌の編集部にやって来て、「親友のJ.E.に関する売春記事を書かないよう、編集部を脅した」と書いている。 メールには問題の出来事についてこれ以上詳しいことは記載されていない。こうしたことが本当にあったという証拠もない。主張は本気だったのか、それとも冗談まじりに誇張したつもりだったのかも定かではない(弊誌は以前ヴィッキー・ワード記者の記事で、ヴァニティフェア誌の編集者グレイドン・カーター氏が2003年にエプスタインから圧力をかけられ、疑惑についての記事をもみ消したと報道した。この件についてエプスタイン本人は否定していた。クリントン氏の一件についてカーター氏に尋ねたところ、「そんな話は聞いたことがない」とのことだった)。 カーター氏はテレグラフ紙との取材でもこの一件を否定し、「絶対にこんなことは起きていない」と語っている(クリントン氏の広報担当者にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった)。 ■ジェフリー・エプスタインいわく、ビル・クリントンが「若いのが好き」 元大統領については他にも、いただけない噂があった。エプスタインを訴えたジョアンナ・シェーベルイさんの宣誓陳述書によると、クリントン氏は「女の子は若いのが好き」だとエプスタインが一度口にしたそうだ。 公開された文書には、クリントン氏の不適切行為は糾弾されていない。2019年にエプスタインが逮捕された後、クリントン氏は声明を発表し、エプスタインとは「ゆうに10年以上」話をしていないとし、元友人が起訴された「恐ろしい犯罪については全く」知らなかったと述べた。エプスタインのプライベートジェット機に4回ほど乗ったことは認めたが、彼が所有する島に行ったことはないと否定した(3日にクリントン氏の広報担当者にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった)。 ■アンドルー王子と人形 2022年2月、未成年時にたびたび性的暴行を受けたとジュフリーさんから訴えられたアンドルー王子が和解に応じた。容疑そのものは否定していたが、公判中に王位と陸軍階級を正式に剥奪された。 今回公開された文書には、元英国王室メンバーの暴行疑惑の詳細が記載されている。シェーベルイさんの宣誓陳述書によれば、彼女とジュフリーさんはエプスタイン宅で1度アンドルー王子に会ったことがあるという。マックスウェルが王子そっくりの人形を取り出した。「人形には“アンドルー王子”と書かれた小さなタグがついていたので、それで誰なのかわかりました」とシェーベルイさんは証言している。 その後は撮影タイム。シェーベルイさんの話では、「ヴァージニアの膝に人形が置かれ、私はアンドルー王子の膝に座りました。人形の手がヴァージニアの胸に、アンドルー王子の手が私の胸に置かれ、写真を撮りました」(アンドルー王子の広報担当者にコメントを求めたが、すぐに返答は得られなかった)