2004-05の“皇帝”は本当に凄かった 怪物ロナウドの後継者になり得たレフティーモンスターのインパクト
全盛期の爆発力はとんでもなかった
全盛期と呼べる期間が長く続いたわけではないが、短期間での爆発力において元ブラジル代表FWアドリアーノは強烈なインパクトを残した。 すでに現役を退いているブラジルの『皇帝』にスペイン『as』がスポットを当てているが、アドリアーノのキャリアでベストと考えられているのがインテル時代の2004-05シーズンだ。 このシーズンは全コンペティション合わせて28ゴールを奪っていて、これはチームNo.1の数字だった。 またブラジル代表でも、2004年と2005年の2年だけで19ゴールを決めている。代表キャリアでは通算27ゴールを決めているため、その半分以上の数字を2年だけで沈めたことになる。 「2004-05シーズンにインテルのサポーター誰もを魅了し、世界的スターがひしめくセレソンでも一際目立っていた。アドリアーノには『良いシーズンが数シーズンだけ』あったが、その圧倒的なパフォーマンス、テレビゲームでの影響もあり、神秘的なアイコンとなっている」 同メディアはこのように伝えているが、当時発売されていたプレイステーションのサッカーゲームでもアドリアーノの数値は異常なほど高く設定されていた。特にシュートのパワーが圧倒的で、それを覚えているサッカーファンも多いだろう。 2006年のワールドカップ・ドイツ大会では怪物ロナウドとも共闘していたが、世代的にはアドリアーノこそロナウドの後継者にふさわしかったと言える。それだけのポテンシャルはあったのではないだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部