美祢・厚保産の栗で「クラフトビール」 規格外の栗を活用、長門で醸造
美祢・厚保産の栗を使用したクラフトビール「栗ノ夜噺(よばなし)」の販売が12月12日、美祢のセレクト雑貨店「coconi(ココニ)」(美祢市西厚保町本郷)で始まった。(山口宇部経済新聞) 【写真】クラフトビール「栗ノ夜噺」 同商品の開発は、同店の店主・浜崎祥美さんの両親が、長門のブリュワリー「365+1BEER(サンロクロクビール)」(深川湯本)に問い合わせたことがきっかけで実現した。 浜崎さんは「両親が栗の生産者で、規格外の栗の活用法を考えていた。2023年の4月に初めて約50本を販売したが、その年は栗が不作で秋の仕込みができなかった。今年は十分な収穫があり、10月に仕込んだビールを販売する」と話す。 ベースとなるビールは、黒ビールの一種である「ブラウンポーター」で、「優しい苦味と飲みやすい軽さ、栗のほのかな香りやこうばしさが特長」という。同店での販売価格は、1本680円で200本を販売する。同商品は、同ブリュワリーや県内販売店でも取り扱う。 ラベルデザインも手がけた浜崎さんは、「美祢で取れた栗を長門で醸造した山口県産のビール。栗が好きな人、お酒が好きな人も期間限定の味を楽しんでもらいたい。高齢化で栗の生産者もだんだん減っていく中、ビールをきっかけに若い人に興味を持ってもらい、跡を継ぎたいという人が少しでも増えてくれるとうれしい」と話す。 同店は、木曜・土曜のみ営業する(13時~16時)。
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