「特大ファールが伏線」〝鷲のアルトゥーベ〟強打の25歳が意外なプロ初安打、宮城大弥との琉球対決制す「これは次世代の浅村」「ワクワク止まらない」
◆楽天4ー1オリックス(8日、こまちスタジアム) 〝鷲のアルトゥーベ〟が意外な形でプロ初安打を記録した。 ■「特大ファールが伏線」〝鷲のアルトゥーベ〟プロ初安打【動画】 9番レフトでプロ初の先発出場を果たしたのは2年目の平良竜哉。強打が売りの右打者は、同郷のオリックスの宮城大弥との〝琉球対決〟。第1打席は2死一、三塁のチャンスで迎えたが、直球に詰まらされショートフライ。第2打席では、2球目に持ち前のフルスイングで強烈なファウルを打つと、続く3球目には意表を突いてサード前にセーフティーバントを転がした。深めに守っていたサードの宗佑磨が素早く打球を処理し一塁へ送球したが、両手を広げながら一足早く一塁ベースを駆け抜けた。宗は座り込み呆然とし、一塁ベンチでは鈴木大地らが大きな声を上げて平良を祝福した。「平良選手、プロ初ヒットでございます。おめでとうございます」と場内アナウンスが行われ、大きな拍手が送られた。 このヒットを「パ・リーグ.com / パーソル パ・リーグTV」の公式YouTubeが公開。ファンからは「ワクワクが止まらない!」「フルスイングの特大ファールを伏線にしたいい狙い」「器用だなぁ」「これは次世代の浅村」などの声が上がっている。 沖縄県うるま市出身の平良は、前原高校から九州共立大学、NTT西日本を経て2022年ドラフト5位で楽天に入団。25歳の内野手は、昨年のフレッシュオールスターゲームで3打数3安打の活躍を見せ優秀選手賞を獲得したが1軍昇格はなし。今季は4月20日の西武戦で代走として登場しプロ初出場を果たしている。170㌢の小柄ながらパンチ力のある打撃が魅力で、今季から外野の守備にも挑戦している。
西日本新聞社