過去へと立ち返り、アイデンティティに磨きをかける「ベッドフォード」2024年秋冬
ラストに登場したのは日本人モデル
カラーパレットはベージュからモノトーンに戻り、アイコニックなジャケットに身を包んだ日本人モデルの源大が、計30ルックのショーを締めくくった。 アーカイヴを現在の視点から見つめ直し、新たな息吹を吹き込んだベッドフォード。確立したブランドのコードを変奏しながら、着実に磨きをかけているブランドは、パリで春夏と秋冬の2回のショーを終え、“世界への挨拶”はひと段落したと言えよう。来シーズン以降は、例えば、欧米で活躍するスタイリストとコラボレーションするのもいいかもしれない。異国に住む異なる視点を取り入れることが、スタイリングだけでなく、翌シーズン以降のデザインにも好影響を与えるという前例はいくつもある。シルエットの探究にも、まだまだ開拓の余地はあるだろう。まだ見ぬオルタナティブなエレガンスはその先にあるはずだ。