北海道小樽市を代表する海産物、シャコ。漁獲量が減少傾向にあるなか、「３Ｄ冷凍」という特別な技術を使ってシャコをブランド化する取り組みが始まっています。 高級な寿司ネタとしても知られるシャコ。 小樽のシャコは他の産地のものに比べて、サイズが大きく実が詰まっているのが特徴です。 しかし、漁獲量は減少傾向にあり、例年11月に開かれる「小樽しゃこ祭り」は、漁獲量の減少に伴う価格の高騰などにより、2023年は実施が見送られました。 シャコを「小樽の名物としてブランド化したい！」。 地元の人たちが今回目を付けたのが、「３Ｄ冷凍」という技術です。 ３Ｄ冷凍を行うと、冷気を多方面から当てて食材を急速に冷やすことで、水分を逃がさずに冷凍することができるといいます。 シャコのブランド化に取り組む　松田亙さん 「（３Ｄ冷凍は）冷凍しても細胞が壊れない。解凍してもドリップ（水分）が出ない優れた冷凍庫。（従来の冷凍とは）全然レベルが違う」 ３日開かれた会議では、３Ｄ冷凍されたシャコを試食。 実際に食べたメンバーの評価は…。 試食した人 「おいしい」 「新しい発見。こういうシャコは食べたことない。うまい」 小樽市にあるホテルの総料理長も、「３Ｄ冷凍」のシャコに可能性を感じています。 ホテルノイシュロス小樽　兼崎義明総料理長 「（従来の冷凍とは）食感的には全く違う。３Ｄ冷凍していたものを通年出せるとしたらとてもおもしろいと思う」 漁獲量が減る中、シャコをブランド化して美味しく食べられるようにする。 「３Ｄ冷凍」を使った新たな取り組みが進められています。