服装に規定がないのも困りもの…。「常識の範囲内」って難しい

制服支給の会社もあるが、スーツまたはオフィスカジュアルを基本としている会社もある。新卒のかっぱ子(＠kappacooooo)さんが入社した「ひょっとこ商事」は、基本は制服だが、営業と企画部は自由な服装だった。すると、入社初日にタイトなミニスカートで出社する子が現れて…？社内がざわついた、「220人の会社に5年居て160人辞めた話」より社内の服装についての話を紹介しよう。 【漫画】本編を読む ■自由な服装OK！でも、派手なタイトスカートはアリそれともナシ？オフィスカジュアルとは かっぱ子さんが入社して配属された企画部には、ネコ美先輩というちょっと厳しい先輩がいる。仕事ができるバリキャリタイプの女性でかっこよかったが、その分口調も態度もきつい印象。入社初日に「いらない」と言われたセリフは、一生消えない記憶となった。 かっぱ子さんが所属する企画部は、服装が自由だった。ある日、せっかくなんだからと同期に押されて購入した、その年に流行したブーティ(短めのブーツ)を履いて出社。すると、ネコ美先輩に「ブーティは、仕事で履く靴じゃないかな？」と窘められた。 そっかぁ、と思いつつネコ美先輩を見ると、彼女はロングブーツをバッチリ履きこなしているではないか!?「ネコ美先輩の黒のロングブーツはいいのに？」ブーティとロングブーツの違いで悶々とするかっぱ子さん。しかし、先輩には逆えず「そうなんですね。そういうのわからなくて」と謝罪し、穏便にことを収めた。 「ひょっとこ商事」の制服規定について話を聞くと「男性はスーツ、内勤の女性は基本、制服でした。女性の営業は、スーツかジャケットを羽織っていたと思います。業界自体、営業は9.9割男性だったので、女性もパリッとした格好が多かった印象です」(かっぱ子さん) 翌年、新入社員が入ってきた。営業部と企画部が合併したが、新人のりんごちゃんは、営業部の配属。直属の部下はかっぱ子さんのところには入ってこなかった。そんなりんごちゃん、初日からびっくりするほど派手な服装で登場！ 「今でも覚えていますが、白地にカラフルな絵の具をぶちまけたような柄のタイトミニスカートでした。ラフというよりセクシーでしたね。服装は会社の雰囲気によってボーダーラインがかなり変わってくると思いますが、肌色を見せていい面積は、まぁ…どこもなんとなく同じじゃないのかな～？と思います」(かっば子さん) 会社にそぐわないセクシーな服装で出社したりんごちゃんを見て、「は？」と静かな圧(ネコ美先輩)を背後から感じたかっぱ子さんは、こっそりりんごちゃんに注意。すると「白イルカ部長にはいいと言われたんです」と彼女は言った。これについては、「そもそもルール自体がなかったので、OK、NGの境目がわからなかったですね。でも、直接ではないにしても、他部者の女性陣からなんとなく言われる空気感はあったと思います…」(かっぱ子さん) 会社にもヒエラルキーがある。それは、部署内での先輩、後輩問題。かっぱ子さんを取り巻く環境も静かにそれが反映されていた。その後は「りんごちゃん、とうふちゃん(次の新人)が直属の後輩になったときは、部署としても外回りが増え、制服から私服になったので、オフィスカジュアルについて調べて後輩の意見も聞いて、白イルカ部長の許可ももらって、簡単なルールを作りました！」 かっぱ子さん主導で、服装のルールを作成。「ルールがあると会社のお姉様方の主観でとやかく言われないですし、やりやすかったです。自分でも良い対応だったと思います。ははは！」なかなかの行動力に、天晴である。 「まぁ、おしゃれをしたい人はそういう社風の会社に行くべきですよね！私は本音としては服を選ぶのがめんどくさいので、制服ほしいです…」逆に私服がOKな企画部では、それが面倒だったというかっぱ子さん。オフィスカジュアルの定義を黒、茶、紺、グレーの地味なカラーとし、ベーシックな服装を心がけるようにしたという。 新卒で入社した中小企業は「見なし残業」で残業代がつかない、仕事がなくても帰れないなど会社だった。初めて「社会の闇」を知ったかっぱ子さん。ライブドアで連載中の本作は、在籍4年目に突入。サンマ副部長の発言を社内で録音する事件が勃発したが、これはまだ序章に過ぎなかった…。 「残りの1年間はジェットコースターのような展開になるので、シートベルトをしっかり締めて付いてきてほしいです！現在、300話以上あるので、初めましての人はライブドアブログからの方が読みやすいです」かっぱ子さんが話すように、連載はライブドアブログから読んでみよう。 ※「220人の会社に5年居て160人辞めた話」65～66、71話をメインにご紹介しています。 取材協力：かっぱ子@ゆるブラック企業漫画(@kappacooooo)