【31歳で乳がん罹患】女芸人の闘病ヒストリー「新しいおっぱいで新しい彼と出会いました」|美ST
「母が40歳で乳がんで全摘。しこりを触らせてもらったことがあったから、私も気づくことができました」。そう語るのは芸人でタレントの小林アナさん(41歳)。31歳のとき、区の検査で乳がんを発見。右乳房全摘同時再建とともに左胸豊胸手術を経験しました。新しい胸とともに出会った彼とは現在婚約中。小林さんの乳がん体験談を伺いました。
新しいおっぱいで新しい出会いもあり、婚約。理解し支えてくれた彼と一生生きていきたい
お話を伺ったのは……芸人・タレント 小林アナさん(41歳) 《Profile》 新潟テレビ21でアナウンサーとして3年活動後お笑い芸人に転身。2カ月の療養後にブログで乳がんを公表したときは31歳。笑いをとるという職業柄、病気の告白にためらいもありましたが、周囲への恩返しでもありました。一昨年、ボディコンテストにも挑戦。 自治体の子宮頸がん検診のお知らせが届き、そろそろ乳がん検診もという気持ちでマンモグラフィーと触診を受けました。母が40歳で乳がんを経験していたので同世代の友人たちより検診に対する意識は高かったかもしれません。 後日届いたのは不明瞭な石灰化があるので要精密検査という通知。エコーでは何も見えず、乳がんの家族歴もあるので、皮膚を少し切り石灰化部分の細胞を取って調べるマンモトームという検査を受けました。 検査結果は乳がん。早期発見でしたが、石灰化が広範囲に見られたので全摘か、温存ならばホルモン治療と選択を迫られ、涙が溢れ、考える時間をもらうことに。長野から来てくれた父とセカンドオピニオンの病院探しを始めました。その頃、アンジェリーナ・ジョリーが予防のための乳房切除手術をしたことがニュースになり、母は私に「日本のアンジーだね」と言って、不安を払い後押ししてくれました。 悩んだ結果、皮下乳腺全摘出と同時にシリコンで再建する方法を選択。私はすぐにでも胸が欲しいという思いが強く右胸は乳腺に代わって約2カップ大きくなるシリコンを、左胸は右胸に合わせて豊胸しました。 手術は日帰りで、帰宅後1週間は一人で寝起きもできませんでした。完全自費診療なので豊胸も含め当時で約100万円かかりましたし、摘出と再建は時間をかけて行う手法も多いなかで賛否両論の意見がありましたが、私は気持ちもおっぱいも一回り大きくなり満足しています。 病気を機にパートナーと別れる方の話も聞きます。私は今の彼とは闘病後に出会い、お付き合いが始まる前に乳がんのことや再建した経験を話しました。なにも問題ないと言ってくれ、支えてくれた彼とは今婚約中。ゆっくり一緒に歩んでいきます。