アラフォーで婚活がうまくいかないのは「条件求めすぎ」が原因!? 迷ったときにやるべき“自分の棚卸し”とは
結婚のスタイルが多様化する今、人と比べたり、固定観念に縛られたりする必要なんてナシ! 数々の晩婚カップルや恋愛の形を取材してきたライターが教える、35歳からの大人婚活で自分らしい幸せな結婚を掴むための必勝ルールズ。 「暇つぶしのつもりだったのに…」38歳バツイチ女性が“マッチングアプリ”にどハマりしたワケ 突然ですが、幸せな結婚生活を送れる人の条件って何だと思いますか?それは、「人に与えることを苦に思わず、自然にできる人」。 結婚って基本的には共同生活。他人同士が一緒に暮らし、お互いに居心地がいいと感じる家庭を作るには、日々のちょっとした思いやりや努力を続けることが不可欠なんです。 婚活で苦戦している人でよくあるのが、とにかく相手に要求する条件が多い人。「普通の人がいい」と言いながら、よくよく聞くとその普通って、「年収500万円以上で長男以外で身長は170センチ以上で顔は普通以上で、非喫煙者で優しくてデートでは毎回奢ってくれてスマートにエスコートしてくれて、ときめくけど安心感も与えてくれる、誠実で真面目な人!」だったりする。いやいや、そんな男性、みんな好きだから! 実際居たら、モテモテで争奪戦だから! アラサーまでは、もしかしたらそんな風に相手に求める婚活でも上手くいったかもしれません。だけど、あなたが35歳以上で婚活しているのなら、そろそろ意識を変えた方がいいかも。 なぜって、アラフォー女性との結婚を考えるような男性は、単に可愛い女性と恋愛がしたいわけではなく、共に人生を送ることができる、成熟したパートナーを求めているはずだからです。そしてそういう男性は女性が思う以上に、容姿よりも本質をちゃんと見ているもの。アラフォーになって目が肥えて、相手の「外見がいい」だけじゃ結婚に踏み切れないのは、婚活男性だって同じなのですよ。
ではそんな婚活男性に選ばれるためには、どう意識を変えればいいのか。それは、相手の条件ばかりを要求するのをやめて、自分が与えることにシフトすること。 今まで相手のスペックにこだわっていたならば、まず自分のスペックを見直して充実させることに目を向けるのです。これは第一回でお伝えした、「結婚とは等価交換である」の話と似ているかもしれないけれど、ちょっと違うお話。 よく、結婚をメリット/デメリットで考える人がいますが、そういう人って結婚には向いていないと思います。だって損得で考えるということは、相手に見返りや何かを期待するということでしょう? 人ってこちらが思うように動いてくれるものではないし、対人関係でこちらの期待が裏切られることなんてしょっちゅう。既婚者で配偶者の愚痴ばかりこぼしているタイプというのは大抵、相手への期待が裏切られているから腹を立てているんですよね。 逆にパートナーといい関係を築いている人というのは、自分から率先して「与えている」。特に、アラフォー以上でいわゆる「晩婚」を叶えている女性には、この傾向があります。初めから、男性に求めていない。彼女たちは、経済力だったり社会的ステイタスだったり居心地の良さやエスコートを、男性に特に期待していないんですよね。むしろ「自分が与えるからいいわ」と思っているところがある。つまり、依存していない。 依存しない結果、選んだ相手は様々で、かなり年下のイケメンだったり、エリート会社員だったり。だけど共通しているのは、彼女たちが選ばれたのは、依存していないから、相手を条件で選ぶ必要がなかったからではないかと思うのです。 以前取材したエリート男性が、結婚を考えられる女性とそうでない女性の違いを、こう表していました。 「僕に対して与えてくれる気持ちがあるかどうか」。 それは実際に与えて欲しいというよりも、家族になる以上、お互いに支え合うことが必要だと知っている、賢い男性だからこその発言。そして相手に求めてばかりの女性は、こういう男性に、その依存体質を見抜かれていると思っていた方がいいです。 私は恋愛相談コラムでたまに「結婚不適合者です」というお悩み相談を受けるのですが、どんなクセが強い人でも合う人はいると思っていて。だけど、もしも結婚が向いていない人が存在するとしたら、それは「他人に与えるのが嫌な人」じゃないかと思うのです。
ここまで読んで、「相手に条件を求めすぎる」ことが婚活で不利になる理由、何となくわかっていただけましたか? 相手に求める前に、自分が結婚したら相手に与えられるものは何なのか、棚卸しをしてみる。そうすることで、自分の婚活市場でのポジションが明確になり、どんな相手からニーズがあるのか自ずと見えてくるはず。 【Profile・さかいもゆる】 ライター、恋愛コラムニスト。バツイチ先生中の人。幸せな結婚とは何かを考えるのがライフワーク。講談社mi-mollet「教えて! 晩婚さん」、小学館Web Domani「バツイチわらしべ長者」など、恋愛結婚のインタビュー読み物を中心に連載執筆中。