【富士S・生情報】状態&舞台適性ともに確かな3歳馬ロジリオン 中間は鞍上がつきっきりで調整
[GⅡ富士ステークス=2024年10月19日(土曜)3歳上、東京競馬場・芝1600メートル] GⅠマイルチャンピオンシップ(11月17日=京都芝外1600メートル)へのステップとなる土曜東京メインのGⅡ・富士S(芝1600メートル)。絶対的主軸とみられていたNHKマイルC覇者ジャンタルマンタルが回避したことで、波乱の可能性が一気に高まっている。そのNHKマイルで3着だったロジリオン(牡3・古賀)に注目だ。 レース前日の18日は美浦坂路で1ハロン15~17秒台で流しての調整。ここ2戦は古馬相手に4、4着だが、出遅れや道中の不利が響いたもので、着順以上に中身のある走りを見せている。古賀調教師は「状態は問題ないよ。相手は強いけれどNHKマイルで3着と頑張っていた舞台だし、展開ひとつでチャンスがあっても」と見込んでおり、態勢は十分とみていい。 そんな同馬について、指揮官は「ゲートが悪いわけじゃないんだけれども、落ち着いて駐立することがいいスタートへの条件だからね。そこを重点に置いて調教していますよ。いいスタートを切っていい位置で運びたいね」と条件をつけた。発馬がひとつのカギとなるのは間違いない。「ジョッキーが乗ってゲート練習をしているし、つきっきりで見てくれているんだ」とのこと。この中間、昨年の京王杯2歳S(2着)以来の騎乗となる北村宏が精力的に騎乗しているのは好材料だろう。 ここまでコンスタントな末脚を武器に好走を重ねているロジリオン。展開面での注文はつくが、NHKマイルCではスムーズさに差はあれど2着アスコリピチェーノにクビ差と実力は確かなものがある。さらに相手が一段強くなる一戦だが、自慢の差し脚を生かしての強襲劇に要注意だ。
東スポ競馬編集部