＜巨・中＞力投する山崎伊（撮影・西川祐介）

　◇セ・リーグ　巨人―中日（2024年4月23日　ひたちなか） 　巨人の4年目右腕・山崎伊織投手（25）が23日の中日戦（ひたちなか）で今季4度目の先発登板。7回途中3安打無失点と好投し、今季2勝目の権利を得て降板した。 【写真】＜巨・中＞7回、ピンチを脱した高梨（右）は山崎伊と抱き合って喜ぶ 　9日のヤクルト戦（鹿児島）では大城卓とのバッテリーで6回途中まで6安打に3四球＆2死球と苦しみながらも1失点と粘って待望の今季初勝利。前回登板した16日の阪神戦（甲子園）では岸田とバッテリーを組んで7回5安打1失点と好投するも打線の援護なく、自らの適時打で先制した1点だけで7回に追いつかれ、勝敗は付いていなかった。 　この日はそれから中6日でのマウンド。2試合連続で岸田とバッテリーを組んだ。すると、3回まで完全投球。1―0で迎えた4回には先頭・三好に右中間二塁打されて1死三塁のピンチを迎えたが、カリステ、中田の3、4番を打ち取って得点を与えなかった。 　2―0となって迎えた5回にも先頭・細川に左前打されたが、後続を3人でピシャリと抑えて二塁進塁を許さず。 　だが、2―0のまま迎えた7回だった。先頭・中田をストレートの四球で歩かせ、1死後、岡林に左前打を許して一、二塁。岡林に打たれた安打はこの試合3本目の被安打だったが、ここで阿部慎之助監督（45）はベンチを出て投手交代となった。 　このピンチで登板した2番手左腕・高梨は代打・大島を遊ゴロ、続く山本をスライダーで見逃し三振に仕留めて完璧な火消し。マウンドでガッツポーズを見せた先輩左腕がベンチに戻ってくると、山崎伊は申し訳なさそうな表情ながらハグで出迎えていた。 　山崎伊の投球内容は6回1/3で打者24人に対して87球を投げ、3安打無失点。4三振を奪い、1四球＆1死球を与え、直球の最速は149キロだった。 　2日の中日戦（バンテリンD）ではこの日と同じ小笠原との投げ合い。4回には小笠原から適時打も自ら放ったが、山崎伊が7回7安打3失点で降板したあと、5番手左腕・中川が延長11回、細川にサヨナラ弾を浴びている。 　▼山崎伊　序盤はテンポよく投げられたかなと思いますが、課題として先頭の出塁が多かったかと思います。野手の皆さんに先制してもらって粘り強く投げられたかなと思います。高梨さんに助けてもらいました。ありがとうございます。